ドイツのシュタインマイヤー大統領はポーランドで1日、第二次大戦勃発80周年の談話を発表し、ポーランド人に「赦し」を求めた。ポーランドのドゥダ大統領はこれに謝意を表したが、ドイツに対して賠償を求めた。その金額は8500億ドルにのぼる可能性がある。
ドイチェ・ヴェレの1日の報道によると、同日午前4時30分にポーランドのビエルンで行われた記念式典において、シュタインマイヤー氏が談話を発表した。「ビエルンの攻撃の被害者に謝罪し、ドイツの暴行を受けたポーランドの被害者に謝罪する。赦しを求めたい」シュタインマイヤー氏は、ビエルンとポーランドのその他の破壊された都市・村も、ドイツの罪を反省する記念の地になるべきだと述べた。また、ドイツ人はポーランドで非人道的な罪を犯しており、これを過去と称し、ナチスの欧州に対する恐怖統治をドイツの歴史の目立たない事件とするならば、「それは妄言だ。我々は忘れず、これらすべてをしっかり記憶する」と強調した。AFP通信は1日、これは明らかにドイツの極右向けの発言だと報じた。「ドイツのための選択肢(AfD)」の共同党首のガウラント氏が以前、第三帝国という「小さな汚点」がなければ、ドイツの歴史は輝かしくなると発言したことがあるからだ。
ポーランドのドゥダ大統領はシュタインマイヤー氏がドイツの大統領として初めてビエルンの記念式典に出席したことに謝意を表し、「今日の式典は両国の友好の歴史に記録されるだろう。あなたの訪問は道義上の和解だ」と述べた。しかし31日付独ビルト紙の報道によると、ドゥダ氏はドイツに具体的な金額の賠償を請求することを明らかにし、これは「責任と道徳の問題だ」と述べた。ポーランド議会は2017年に専門委員会を設立した。同委員会は直ちに最終報告書を提出し、ドイツに8500億ドルの賠償を求める見通しだ。同報告書は早ければ現地時間9月1日に発表される。ポーランドのモラウィエツキ首相も先週水曜日、この要求を検討しない理由はないと述べた。