米検察当局は9日、華為技術(ファーウェイ)のためにカリフォルニアの企業から技術を盗んだ疑いで、中国人の学者1人を起訴した。
ロイター通信の9日の記事によると、起訴されたのは厦門大学准教授の毛波氏(音訳)で、8月14日にテキサス州で逮捕された。検察から通信詐欺罪の共謀の疑いがあるとされた毛氏は無罪を主張し、10万ドルの保釈金を支払った。裁判所の文書によると、毛氏はカリフォルニア州のあるハイテク企業と契約し、学術研究の名義で同社の回路基板を取得した。中国の某通信企業は毛氏を通じこの技術を入手しようとした。消息筋によると、この某社とはファーウェイのことで、裁判所の文書によって証明できるという。また報道によると、毛氏は昨秋よりテキサス大学の客員教授になっており、さらにファーウェイとシリコンバレーのベンチャー企業「CNEX Labs」の民事事件に巻き込まれたことがある。毛氏はCNEXが提供した回路基板を、ファーウェイ関連の研究プロジェクトに使用した疑いがある。
しかしファーウェイは、自社に対する批判のすべてに十分な証拠がないとした上で、「米政府機関は当社の業界における主導権を弱めるため、共同で当社を侮辱している」と表明した。
ファーウェイは今月上旬、米国からの相次ぐ嫌がらせに対して厳しい調子の声明文を発表し、米政府からの不公平な圧力に関する次の「罪」を列挙した。さまざまな罠を仕掛け、ファーウェイの従業員を装い事件を起こし、ファーウェイにとって不利な根拠なき批判を形成しようとした。ファーウェイと事業提携中、もしくは競合中の企業に働きかけ、ファーウェイに対して根拠なき批判もしくは「フィッシング」を行っている。歴史的に解決済みの民事事件、技術の窃盗などを口実とし、的を絞った刑事調査もしくは起訴を行っている。
ファーウェイは「米政府のこれらの悪行の目的は、当社を他社の商業秘密を盗み発展した企業であると印象づけ、世界トップの地位を脅かし制限することだ。窃盗により世界トップになったハイテク企業は世界に1社も存在しない」と表明した。
「中国網日本語版(チャイナネット)」 2019年9月10日