「貿易、開放と共有する繁栄」をテーマとする「中国発展ハイレベルフォーラム2019」特別会合が6、7両日に北京で開かれた。各国の出席者は中国経済の将来を有望視し、中国の開放措置を称賛する発言を次々にした。
■中国開放の歩みに中断はない
現在、経済のグローバル化が曲折を経ながら進行し、日増しに台頭する一国主義と保護主義が多角的貿易体制に打撃を与えている。激変の中、中国は確固不動として対外開放を拡大している。中国の開放拡大の実務的措置に、各国の出席者は次々に称賛と歓迎の意を表した。
「過去40年余りで、われわれの対中投資は130億ドルを超えた。現在は生産工場が45カ所あり、現地従業員4万人以上を雇用している」。コカ・コーラのマシュー・エコールズ副社長は「外商投資法の可決、自由貿易圏の拡大といった措置を喜ばしく思う。今後中国企業と連携して共同発展を実現したい」と語った。
「2013年以降、BMWグループにとって中国は最大の単一市場であり続けている。われわれは中国にドイツ以外で最大の研究開発(R&D)ネットワークも構築した。これはR&Dの全機能をカバーしている」。BMWグループ・グレーターチャイナの高楽社長兼CEOは「開かれた中国からBMWの得たものは大きい。われわれは引き続き投資を行い、中国での業務を拡大する」と語った。
■保護貿易主義に反対
経済のグローバル化はどこへ向かうのか?経済貿易摩擦はどう解消すべきなのか?会合では世界経済の見通しに懸念を表明する出席者も少なくなかった。
「今年に入り、貿易関係の緊張の再激化、グローバル・サプライチェーンへの打撃、市場のリスク回避ムードなどの影響を受けて、世界経済の下振れリスクが増大し、主要エコノミーの経済成長が同時に減速する趨勢にある」。国務院発展研究センターの王一鳴副センター長は現在世界経済の抱える主な試練として▽貿易戦争がエスカレートし続け、企業はリスクを減らすために中間部分と供給業者の数量の削減を迫られ、グローバル・サプライチェーンにブロック化、断片化の趨勢が生じている▽金融政策が再び緩和へ転じており、世界的に債務レベルが再び高まる可能性がある▽国際金融市場が動揺し、市場のリスク回避ムードが高まっている――などを挙げた。
王氏はまた「グローバル化を背景に、各国はすでに互いに融け合い切り離せない運命共同体となっている。開放・包摂と互恵・ウィンウィンの堅持こそが正しい方向であり、連携して試練に対処し、安定と発展を共に図ることこそが正しい選択だ。各国は対話と協議を通じて相互信頼を増進し、共通認識を形成して、国際貿易秩序が早期に正常に戻る後押しをし、経済グローバル化が正常な軌道に戻る後押しをするべきだ」と指摘した。(編集NA)
「人民網日本語版」2019年9月9日