韓国と米国の当局者はソウルで19日、在韓米軍の防衛費分担に関する新協定の最新の会議を開いた。双方の食い違いが大きく、米国側の代表者が時間を切り上げ席を立ったことから、成果は得られなかった。
今回の会議は18、19日にソウルで開かれた。韓国側の当局者は現地メディアに対して、19日の開会からわずか1時間ほどで米国側の代表者が席を立ち、予定よりも早めの閉会となったと述べた。
韓国側の交渉代表の鄭恩甫氏はその後の記者会見で、韓米双方は防衛費の分担問題について「大きな食い違い」を残していると述べた。また韓国側は引き続き「忍耐」を維持し、「双方が受け入れられる」協定の締結を目指すと話した。
「米国側は韓国側に対して、協定の中に新たな項目を追加し、分担金を大幅に拡大するよう求めた。しかし韓国側は、韓国が負担する防衛費の増額分は、韓米が過去28年で話し合い決めた防衛費分担特別協定枠組みの範囲内に収まるべきであり、かつ双方によって受け入れられるべきという考えを崩していない」
米国側の交渉代表のジェームズ・デハート氏は閉会後の記者会見で、韓国側の提案は米国側の「公平で合理的な分担」の要求に合致しておらず、韓国側が双方の受け入れられる新たなプランを打ち出した後に両国の交渉再開を検討すると述べた。
韓米は今年の年初、第10次防衛費分担特別協定を締結し、在韓米軍の防衛費の韓国側の負担を1兆ウォン以上とした。同協定の有効期限は1年。
韓米は最近、新たな防衛費分担協定の協議に着手している。エスパー米国防長官は先週訪韓し、韓米安保会議に出席した際に、「韓国は豊かな国であり、より多くの防衛費を負担すべきだ」と表明した。
韓国メディアによると、米国側は来年韓国側に50億ドル弱を分担させようとしている。米国側の態度は多くの韓国人に不満を抱かせている。韓国の多くの民間団体は、米国側の要求は「韓国の納税者へのたかり」だと批判した。
「中国網日本語版(チャイナネット)」 2019年11月20 日