米国側は現地時間27日、中国側の度重なる強い反対と厳重抗議を完全に無視し、いわゆる「香港人権・民主主義法案」を大統領の署名によって成立させた。香港が「テロリズム」の深淵に落ちる危険な時に、米国側の一部の政治家は火事場泥棒を働くようにして、国内法により「ロングアーム管轄」を実施し、香港事務に干渉しようと企んでいる。その「反中乱港」の覇道の姿、邪な下心を露呈した。ところが苦難の中で奮起した中華民族が脅しに屈したことはない。米国側の流れに逆行する措置は、香港同胞を含む中国人全体から真っ向からの反撃を受けるだろう。「新華社」が伝えた。
米国側の政治家は香港事務に介入しているが、これは中国の内政に対する乱暴な干渉であり、香港同胞を含む中国人全体に対する重大な挑発だ。米国の政治家は香港で混乱を引き起こすことで中国の発展をけん制しようと目論んでいるが、これが実現されることはない。国際法を踏みにじり、国際関係の準則を無視する米国の覇権的な行為は、国際社会から強い批判を浴びることだろう。
数カ月に渡る大規模な違法・暴力行為は、香港を危険な境地に陥れている。暴力・違法犯罪分子は香港各地で理性を失い、襲撃・破壊・放火を行っている。道路交通を麻痺させ、鉄道を破壊し、走行中の列車に火炎瓶を投げつけている。罪なき市民に暴力をふるい、学校に暴力を持ち込んでいる。持続する過激な暴力・犯罪行為は、法治と社会の秩序を踏みにじり、香港の繁栄と安定を破壊し、「一国二制度」の原則を脅かしている。
暴力が蔓延する香港において、経済と国民生活が重傷を負っている。暴力と混乱を制止し秩序を取り戻すことは、現在の香港にとって最も差し迫った任務であり、最大の民意でもある。米国側の一部の政治家はこれを見て見ぬふりするばかりか、特区政府の法に基づく施政と中央政府の香港政策に勝手に口を出し、悪意をもって一国二制度のイメージを落としている。香港の反対派と過激な勢力に保護の傘を提供し、香港事務への介入にいわゆる「法的根拠」を作っている。
この法案は「人権・民主主義」の名を冠しているが、香港の違法・暴力行為による破壊を無視し、暴力分子の加勢をしている。これのどこが人権というのか。国内法を国際法の上に置いているが、これのどこが民主主義というのか。米国の一部の政治家は「人権・民主主義」を口実に覇権的な干渉を行おうとしているに過ぎない。「反中乱港」勢力とぐるになり、政治的資本を稼ぎ、中国の発展をけん制しようとしている。この偽りに満ちた卑劣な行為は、国際社会全体から唾棄されるだろう。
このいわゆる「人権・民主主義法案」は、香港の多くの市民の利益を無視し、特区政府の暴力・混乱制止の障害物をこしらえ、正義の人々に「脅迫状」を送り、暴力・犯罪分子を放任する間違った姿勢を示している。これは実質的に香港を乱し、さらには破壊する。これは多くの香港同胞の共同かつ根本的な利益を大きく損ね、香港同胞を含む中国人全体を敵とし、中国人全体から断固反対されることは間違いない。
香港の復帰以降、一国二制度、「香港人による香港の統治」、高度な自治が全面的かつ効果的に実施され、世界も認める成果を手にした。香港同胞は法に基づき、自由・民主主義の権利を広く行使している。現在の香港問題は人権と民主主義の問題などでは決してなく、「反中乱港」分子は暴力的な手段により合法的な政権、一国二制度を覆そうとしている。米国の一部の政治家は一枚の法案により香港を中国けん制の駒、前線基地にしようと目論んでいるが、これが実現されることはない。
香港は中国の香港、香港事務は完全に中国の内政であり、いかなる外国政府・勢力も干渉できない。いかなる国も、中国が国の主権・安全・発展の利益を損ねる結果を受け入れると期待すべきではない。香港を乱し、中国の良好な発展の局面を損ね、中華民族の偉大なる復興を妨げようとする企みと行動は、香港同胞を含む中国人全体から反対され、見苦しい失敗に終わることだろう。
5000年の文明、14億人の勤勉で勇敢な人民、960万平方キロメートルの広大な国土を持つ国は、いかなる脅迫にも圧力にも屈しない。歴史の車輪は回転しつつ前進する。中華民族の偉大なる復興の歩みを止められる勢力は存在しない。米国側の脅しは中国人の愛国心をさらに刺激し、心を一つにさせるばかりだ。
国の主権・安全・発展の利益を守る中国の決意、一国二制度の方針を貫徹する決意、すべての外部勢力による香港事務への干渉に反対する決意は確固不動だ。香港の前途と運命は常に香港同胞を含む中国人の手に握られている。香港は祖国大陸部の力強い支持を受け、長期的に繁栄と安定を維持するだろう。
米国側の一部の勢力に対しては、民心に背き大勢を敵視する徒労を止め、香港事務と中国の内政への干渉を即刻停止するよう忠告する。中国を貶め、中米関係の雰囲気を悪化させる政治のショーは、中米関係の発展に大いなる衝撃を及ぼすのみで、世界の平和と安定の維持に資さない。
「中国網日本語版(チャイナネット)」2019年11月29日