香港警察は8日、同日午前に拳銃を含む銃器を押収し、11人の容疑者を逮捕したと発表した。香港の条例改正問題により抗議活動が発生してから、警察が銃器を押収したのは今回が初。
香港特区政府警務処有組織犯罪案及三合会調査科高級警司の李桂華氏は同日、メディアの取材に応じた際に「警察が受けた通報によると、8日の抗議集会で銃器を使用し混乱を引き起こし、警官を銃撃し、警官に責任を押し付け罪なき民間人を傷つけることが計画されていた」と表明した。李氏は次のように述べた。
警察は同日11カ所で抜き打ち捜査を行い、炮台山道の一帯で9ミリ口径・セミオートのグロック拳銃を1丁、銃弾を105発、ナイフと軍刀を3本発見した。押収した5つの弾倉のうち3つに銃弾が込められていた。すべての武器が使用可能で、性能も良好だった。
警察はさらに荃湾の工業ビル内で、大量の花火、9本の伸縮式警棒、4発の胡椒弾を押収した。警察署に花火を打ち込む計画があったと思われる。また警察は湾仔で防弾チョッキ2着を押収した。
警察は同日の行動で、男8人と女3人を逮捕した。年齢は20−63歳で、一部の容疑者は逮捕の際に反抗を試みた。違法集会、無許可の銃器所持、危険品及び違法武器の所持などの罪が問われている。
条例改正問題により抗議活動が発生してから、警察が銃器を押収したのは初。警察はこの銃器・武器の入手元をめぐり捜査を展開する。
「中国網日本語版(チャイナネット)」2019年12月9日