日本の読売新聞は新年早々、日本政府が航空自衛隊を宇宙航空自衛隊に改称する方向で調整に入ったと伝えた。これは宇宙空間も防衛領域の一部であることを明確にし、宇宙防衛能力を強化する措置だ。情報によると、改称は早ければ2021年度に実現する。
軍事専門家の文昌氏は科技日報の記者に、「日本は航空自衛隊内に単独の宇宙軍事勢力を設けるが、これは宇宙の軍事化を促進するように見える。宇宙保障能力を提供するだけでは満足せず、宇宙の進攻型勢力を構築する。米国の宇宙軍が先例を示し、日本の関連する動きはそれに伴う一連の連鎖反応と言える」と指摘した。
フランスは昨年、宇宙軍司令部を創設すると発表していた。ロシアは2015年に宇宙防御兵を空軍序列に収めていた。各国が宇宙争奪戦を展開し、宇宙軍備競争が戦場にまで発展する時代を迎えるのだろうか。未来の宇宙分野の競争は、どのような発展の動向を示すのだろうか。
宇宙勢力、米国にとって極めて重要
米国のトランプ大統領は独立した宇宙軍事勢力、宇宙軍の創設を目指している。この構想は2019年12月20日についに正式決定された。トランプ氏は同日、米軍に宇宙軍を創設する大統領令に署名した。宇宙軍は米国の陸軍、海軍、空軍、海兵隊、沿岸警備隊に並ぶ6つ目の軍種となった。米軍の新軍種の創設は70数年ぶり。
米国は2020会計年度国防権限法の中で、宇宙を「作戦領域」とし、米国で6つ目の軍種となる宇宙軍の設立を許可した。米軍の新軍種の創設は72年ぶり。
米軍は宇宙作戦能力を軸とし、世界最強の軍事力を構築した。これを受け多くの国は米国の宇宙作戦能力を弱める手段(対衛星作戦能力の建設など)を発展させた。これを受け米軍はより強い勢力を集め、さらに資金を投じることで、より強く先進的な宇宙武器装備品を開発し、進攻型宇宙能力を構築する決意を下した。