欧州連合(EU)が加盟国の保健相による緊急会議で、「中国人旅行者のシェンゲン圏入りを制限する必要はない」と結論付けたことを受け、外交部の耿爽報道官は14日、これに歓迎の意を示しました。
欧州委員会のステラ・キリヤキデス保健衛生担当委員は現地時間13日、「現在の状況では、中国人旅行者がビザ免除のシェンゲン圏に入ることを制限する必要はない。EUや中国が講じた感染の防止、抑制措置に対して、前向きな姿勢でとらえる必要がある」と述べました。
ステラ・キリヤキデス委員はまた、「国際社会が協調と協力を強化して、共に積極的に対応すべきだ」と強調したうえで、関係国が冷静さを保ち、世界保健機関(WHO)の権威ある意見を尊重するよう呼びかけました。
これについて、耿爽報道官は「中国とEUはいつも密接な意思疎通と協力を保っている。中国は、新型コロナウイルスとの戦いにおける、EUと加盟国からの支援と協力に心より感謝する」と述べました。
「中国国際放送局日本語版」2020年2月15日