米国防長官の「中国が侵略的な軍事体制を構築する」との発言について、国防部の呉謙報道官は28日、「完全なでたらめだ」と指摘した上で、「中国の発展と台頭は、阻止することのできない歴史的潮流である」と強調しました。
また、南中国海問題に触れ、「中国と関連諸国が共に努力していることで、全体的な情勢はよい方向に向かっている。米国こそ南海の平和と安定の破壊者であり、軍事化へ導く最大の黒幕だ」と語りました。
呉報道官はさらに、「米国は宇宙開発においても覇権を狙い、巨額の資金を導入して宇宙作戦部隊を組織し、一方的に宇宙における軍事拡張競争を引き起こした。その状況下での中国への誹謗中傷は、自身の軍事拡張を正当化する口実に過ぎない」として、「米国は一国主義を敢行し、国際的責任と義務を次々に免れている。米国こそが国際秩序の破壊者であり、他国に口出しをする資格は全くない」と述べました。
呉報道官はその上で、「中国は断固として平和的な発展の道を歩み、防御的な国防政策を貫き、世界各国と共に人類運命共同体を構築するための努力をしていく」と強調しました。
「中国国際放送局日本語版」2020年3月1日