世界保健機関(WHO)が3日発表したデータによると、中国を除く世界各地で報告された新型コロナウイルス肺炎感染者が1万人を突破した。
WHOは新型肺炎の「パンデミック宣言」を出す十分なデータが存在しないが、新型コロナウイルスは極めて高い感染力を持つため、世界的な流行にはまだ大きな不確実性が残されているとした。各国は十分に準備を整え、世界の感染対策の力を集めるべきだとした。
当面の急務は、各国が今回の感染症の危険性を十分に認識し、自国の状況に応じ必要な対策を講じることだ。感染症の観測及び情報共有を強化し、効果的な患者治療体制を構築し、ウイルスの国内及び国際的な感染を防止する。同時に国際協力を強化し、経験の交流と科学研究の協力を展開する。口岸管理で連携し、検査・検疫などの措置を強化し、世界の共同対策の網を張る。
世界には現在も、感染のさらなる蔓延を抑制するチャンスが残されている。WHOのテドロス事務局長は世界各国に、「我々はウイルスを撃退できる。現在の行動が自国における感染症の発展の方向を決める」と呼びかけた。
「中国網日本語版(チャイナネット)」2020年3月5日