米国側の一部の当局者が最近、中国の感染対策の努力について理由もなく非難している件について、中国外交部の耿爽報道官は12日の定例記者会見で、「このやり方は非道徳的かつ無責任であり、米国の感染対策にまったく資さない」と述べた。
同日の定例記者会見で、記者からは「報道によると、米国の国家安全保障問題担当大統領補佐官のオブライアン氏は11日、中国側が新型コロナウイルス肺炎の流行の初期に最良の手段を講じず感染状況を隠蔽したことで、国際社会の対応に2カ月の遅れが生じたと述べた。中国側はこれについてどう論評するか」という質問があった。耿氏は次のように回答した。
世界保健機関(WHO)は先ほど新型肺炎のパンデミック宣言を出した。これは新型肺炎がすでに全人類が共に直面する挑戦になったことを示している。我々は米国側の一部の当局者がこの時期に、中国に罪をなすりつけ責任を押し付け、中国政府及び国民の感染対策の努力を中傷するのではなく、感染対策に専念し協力を推進することを願う。米国のこのやり方は非道徳的かつ無責任であり、感染対策にまったく資さない。
米国のこの当局者は、中国側は感染状況を隠蔽していたと非難したが、国際社会の公論はこうだ。中国側はオープンかつ透明に情報を発表し、記録的な短期間内に病原体を検出し、直ちに自らWHO及び米国を含む各国とウイルス遺伝子配列を共有した。先ほど米国の専門家を含むWHOの専門家チームが訪中し、9日間の視察を行った。中国が感染対策で示した情報の透明性を高く評価した。米国側の感染対策がオープンで透明かについては論評を控える。しかし米国側の一部の人物が、国際社会の中国に対する高評価について見て見ぬふり、知らぬふりをしていることは明らかだ。
米国のこの当局者は、米国及び国際社会の感染対策が遅れた責任は中国にあると称したが、国際社会の公論はこうだ。中国は行動が速やかかつ大規模で、世界的に見ても稀だ。中国のペース、中国の規模、中国の効率を示した。中国側が力強い感染対策を講じ、中国人が多大な犠牲を強いられたからこそ、世界各国への感染蔓延を効果的に阻止し、国際社会の感染対策に向け貴重な時間を稼ぐことができた。WHOはこのほど、シンガポールや韓国などの国がこの貴重な時間を利用し必要な対策を講じたことで、感染蔓延を抑制したと表明した。米国側がこの貴重な時間を効果的に利用できたかについては論評を控えるが、米国の一般人と国際社会はこれを目にしていることだろう。
感染症について、一致団結し共に苦しい時を乗り越えることが、国際社会の普遍的な共通認識、基本的な方針になっている。他人のせいにし、理由もなく非難することは建設的ではなく、人々から支持されない。我々は米国側の一部の当局者に対して、客観的な事実、世界の公論を尊重するよう促す。攻撃や中傷、他者への恨みに時間を費やすならば、感染対策と協力強化に時間を費やすべきだ。
「中国網日本語版(チャイナネット)」2020年3月13日