新型肺炎、世界で6月に終息も=鐘南山氏

新型肺炎、世界で6月に終息も=鐘南山氏。海外の一部の国との交流により、国家間の新型コロナウイルス肺炎に対する観点に差があることが分かった。各国は感染対策の交流を強化するべきだ…

タグ:感染対策 死亡率 対応 予防

発信時間:2020-03-13 14:54:38 | チャイナネット | 編集者にメールを送る

 中国国家衛生健康委員会ハイレベル専門家チーム長、中国工程院院士の鐘南山氏は12日、広東省人民政府新聞弁公室が開いた記者会見にて、「海外の一部の国との交流により、国家間の新型コロナウイルス肺炎に対する観点に差があることが分かった。各国は感染対策の交流を強化するべきだ」と述べた。鐘氏の発言内容は下記の通り。


 海外の感染状況について:各国は感染対策の交流を強化すべき


 私は現在すでに多くの国・地域と意思疎通しているが、交流後に我々の観点に差があることが分かった。中国は2カ月内に自国の新型肺炎感染対策の観点・体得・教訓を手にしたが、海外は現時点でまだそれほど強く警戒していない。海外との交流強化は重要だ。これは現在の治療方法への認識を深め、海外の死亡率を引き下げ、回り道を減らすことができる。


 2カ月内に特効薬を開発できる可能性は低いが、感染の発展と悪化を阻止する方法がある。そのため現在はまず自国の抑制を強化し、その一方で海外との交流を強化するべきだ。全世界で抑制しなければ感染症に打ち勝つことはできない。


 感染症の今後について:6月の終息に期待できる


 我々は当時、感染症は6月に終息すると判断していた。他国も中国のように、新型肺炎を国家レベルで重視することがその前提条件だ。


 現在のところ、一部の国はよくやっており、一部の国は認識が正確ではない。当然ながら現在も変化が生じている。感染者が増え、注目度が上がり、インフルエンザと見なさなくなっているからだ。世界の一部の国が新型肺炎の危険性と感染性を重視せず過激な干渉を行えば、終息の時期はさらに先に延びる可能性がある。


 コロナウイルスは高温環境に弱く、感染状況は徐々に収まると見られるが、終息の時期が1、2カ月違えばそれは大きな差だ。社会に混乱が生じ、国民経済の成長に大きな影響が及ぶ。世界保健機関(WHO)は新型肺炎のパンデミック宣言を出し、感染症にはすでに大流行の特徴が見られるとした。これは各国に感染予防の措置を講じてもらうためだ。


 私は各国に対して、WTOの呼びかけに従い、国家レベルで動員をかけるよう提案する。喜ばしいことに、イタリアと韓国はすでに行動を開始している。韓国の新規感染者は最近大きく減少している。各国がこのようにできれば、我々の6月終息という判断には実現の可能性がある。

 

「中国網日本語版(チャイナネット)」2020年3月12日

 

TwitterFacebookを加えれば、チャイナネットと交流することができます。
中国網アプリをダウンロード

日本人フルタイムスタッフ募集    中国人編集者募集
「中国網日本語版(チャイナネット)」の記事の無断転用を禁じます。問い合わせはzy@china.org.cnまで