フランスのマクロン大統領は16日夜のテレビ演説で、新型コロナウイルス肺炎の深刻な感染状況を受けフランスは「戦争状態」にあり、全面的な動員で対応する必要があると述べた。
マクロン氏によると、感染対策の厳しい情勢を鑑み、22日に行われる予定だった統一市町村選挙の第2回投票を延期し、定年退職制度の改革を含むすべての改革も一時停止するという。
マクロン氏はフランス人に外出を「最大限」に減らすよう呼びかけた。「17日昼から少なくとも15日内に、フランス人は外出を最大限に減らし、外界との接触を回避するべきだ。集会の参加、親戚・友人の訪問、公園や道路の散歩が禁止される。生活必需品の購入もしくは病院への移動といった特殊な状況を除き、住民は極力自宅で待機すること」マクロン氏は市民に対して、衛生規定及び感染対策規定の遵守を呼びかけた。
マクロン氏は経済対策について、17日より企業からの賃料、水道代、電気代、ガス料金の徴収を停止し、広い範囲で「一部失業」措置を講じると述べた。また政府が3000億ユーロの融資を保障すると約束した。「すべての企業の倒産リスクを回避し、すべてのフランス人の収入源を確保する」
カスタネール仏内務大臣は同日夜に談話を発表した。住民は17日昼より外出の必要性を証明しなければならない。これにはテレワークができず勤務先に移動する場合、食料品や生活必需品を購入する場合などが含まれる。違反者は38−135ユーロの罰金を科される。
仏公衆衛生部門が16日夜に発表した情報によると、現地時間16日午後3時までのフランスの新型コロナウイルスの感染者は累計6633人にのぼる。うち死者は148人。
「中国網日本語版(チャイナネット)」2020年3月17日