外交部(外務省)の耿爽報道官は23日の定例記者会見で「中国側は米側に対して、感染症の政治問題化、中国に対するスティグマタイゼーション、他国に対する中傷を直ちに止めるよう改めて促す」と述べた。
【記者】報道によると、米国のトランプ大統領は20日と21日の記者会見で「中国は本来もっと早く米側に状況を伝えることができた」と述べた。別の米国メディアによると、3月20日に米国家安全保障会議(NSC)は各連邦機関に対して、口裏を合わせて様々なルートで『中国が感染状況の隠蔽を画策したことで世界的なパンデミックを招いた』と対外的に言明するよう指示した。中国側として、これについてコメントは。
【耿報道官】私は3月20日にポンペオ国務長官が記者に「中国、ロシア、イラン等は現在虚偽の情報を撒き散らして、米国の感染防止・抑制の取り組みを中傷している」と語ったとの別の報道も留意している。
この2つの報道を合わせて見ると、同じ日、つまり3月20日に米側は連邦機関に口裏を合わせて対外的に中国を非難し、中国のイメージを悪くするよう指示する一方で、虚偽情報を撒き散らしていると中国、ロシア、イランを非難してもいたことになる。一体虚偽情報を撒き散らしているのは誰で、世論を惑わし、白を黒と言っているのは誰なのだと問わざるを得ない。
中国側は1月3日から世界保健機関(WHO)及び米国を含む各国に定期的に情報を通知し始めた。米政府は2月2日、過去14日間に中国を訪れたことのある外国人の全面的な入国禁止を発表した。当時、米国内の公表感染者数は10数人余りに過ぎなかった。50日が過ぎて、米国の感染者数は10数人から3万人余りへと激増した。この50日の間に、米側はどんな有力な措置を講じたのか。米側は中国側が稼いだ貴重な時間を完全に浪費したうえ、現在の事態に至ると逆に他国に対する中傷、責任転嫁を企てている。こうしたやり方は不道徳で無責任でもあり、米国自身の防疫の取り組みの助けに全くならないだけでなく、感染症との戦いにおける国際社会の協力を促進する助けにも全くならない。
私は米側に対して、感染症の政治問題化、中国に対するスティグマタイゼーション、他国に対する中傷を直ちに止め、自らの事をしっかりと行うことに力を集中し、世界各国が連携して感染症と戦い、世界の公衆衛生上の安全を守るために建設的役割を果たすよう改めて促す。(編集NA)
「人民網日本語版」2020年3月24日