国防部の任国強報道官は26日、国防部の定例記者会見にて「中国側は米国側に対して極めて挑発的な危険行動を停止し、中米両国・両軍関係の大局を損ねぬよう求める」と述べた。任氏の発言内容は下記の通り。
中国海軍が2月17日に公海で定例の訓練を行った際に、米海軍のP-8A偵察機が中国側の度重なる警告を顧みず、中国側の艦隊に接近し4時間以上に渡り偵察活動を行った。最も近い時で中国側の艦艇に400メートル余りまで接近した。米国側の危険な操作は極めて不規則的で、まったくプロらしくなく、非常に危険だ。
米国側は長期的に、中国側に近い海域・空域に接近し偵察し、中国側の艦艇・軍機を対象に近距離かつ長時間の追跡監視・干渉を実施し、さらには何度も危険な接近と緊迫した状況を引き起こした。米国側のこの挑発行為は中国側の安全の利益を損ね、双方の艦艇・軍機及び現場の将兵の安全を脅かしている。これは国際法上の航行の自由の破壊・濫用であり、中米海上安全問題を引き起こす根源でもある。ところが米国側はこれを見て見ぬ振りし放置するばかりか、頻繁に先手を打って被害者を装い、事実にもとる言論を発表し是非を転倒させている。中国側はこれに断固反対し、かつ米国側に類似する極めて挑発的な危険行動を停止し、中国側への中傷を停止し、中米両国・両軍関係の大局を損ねぬよう求める。
「中国網日本語版(チャイナネット)」2020年3月27日