連携行動 大局に奉仕
中国人民大学重陽金融研究院の王文執行院長は、「新型コロナウイルス感染症が世界に蔓延し、50カ国以上が緊急事態を宣言し、世界の人、物資、資金の国境間移動は第1四半期に大幅に減少した。感染症の蔓延が加速すれば、世界経済は引き続き下降する可能性がある。そのため、世界が団結し、感染症を抑制するだけでなく、景気低迷も防ぐ必要がある。各国は世界保健機関との協調を強化し、国際協力を全面的に推し進め、新たなグローバルガバナンス規則を構築すべき」だと述べた。
中国国際貿易学会専門家委員会の李永副主任は、各国が共通認識を構築し、衛生健康分野で協力を強化して感染症の蔓延を抑制することを望んでいる。李永氏は、各国が実体経済政策と金融政策を協調して行い、健全かつ安定した世界金融体系を維持し、チャンスを創出し、感染症流行が貿易と世界のサプライチェーンに及ぼす影響を最小限に抑えることを提案し、「社会隔離」を厳しく実行してウイルスの拡散を遮断する必要があるが、「経済隔離」は回避すべき危険行為だと述べた。
中国互聯網新聞中心の王暁輝編集長は、突発的な公共衛生事件に対応する際、メディアも同様に重責を担う必要があるとの見解を示した。王暁輝氏は、「危機に直面した時、メディアは真相を伝え、情報を滞りなくする重要な役割を担う。新型コロナウイルス感染症のような世界的な災難に対し、メディアは全人類の視点に立ち、全人類の利益に奉仕することをモットーに、迅速に経験をシェアし、理解を深め、協力を呼びかける必要があり、互いを攻めたり、攻撃するべきではない。虚偽の情報と噂について、メディアは第一線で戦う衛士であり、過ちを批判して反駁しはっきりさせる義務があり、情報ウイルスを潜ませないようにする必要がある」と述べた。
連携協力 運命を共にする
スペインのESADEビジネススクールのオーガスト・ソト教授は、世界の人口は増加し、都市化が加速しているため、流行病が世界に蔓延する確率が高まっていると指摘。「我々は世界運命共同体であり、世界各国が世界の未来は密接につながっていることを認識してこそ、各国は長期的に発展できる」と話した。
ブラジルのジェトゥリオ・ヴァルガス財団法学院中国研究センターの高文勇主任は、「中国は各国の防疫の堅実な盟友であり、感染症が世界の広範囲に拡散しないように重要な貢献をした。世界保健機関への寄付にしても、他国への援助物資の輸送、医療チームの派遣にしても、中国が提唱・実践する人類運命共同体の理念を表している」と述べた。
エジプト国立情報学研究所のフセイン・イスマイル研究員は、今回の感染症流行は人類運命共同体の深い内包を裏付けたとの見解を示し、以下のように述べた。中国での流行初期、エジプトを含む世界の多くの国が中国人民への支持と自信を示し、中国を支援した。この時、中国も防疫の国際協力を積極的に展開し、感染症抑制の経験を世界にシェアした。中国は自国民だけでなく世界の人民も保護した。中国は実際の行動で、人類運命共同体の理念を持ち、国際協力を推し進めることで感染症に打ち勝つことができると我々に伝えた。
中国外文局の副局長兼編集長の高岸明氏が今回のクラウドフォーラムを進行した。高岸明氏は総括の中で、「新型コロナウイルスは世界の共通の敵であり、感染症との戦いにおいて、どの国も無関係ではない。世界各国は国籍、言語、肌の色、宗教に関係なく、協力して感染症に打ち勝つべきである」と述べた。
今回のクラウドフォーラムは当代中国・世界研究院、中国互聯網新聞中心、今日中国雑志社、北京博声国際文化交流有限公司が共催した。
「中国網日本語版(チャイナネット)」2020年4月1日