中国の感染対策、7つの経験が参考に=イスラエル外交官

中国の感染対策、7つの経験が参考に=イスラエル外交官。中国人は自国政府の執政能力、政策の長期安定を誇りに感じている。私はよく、イスラエルの民主制のもとで生まれ育ったことが嬉しく、誇りに思うと口にする…

タグ:感染対策 医療 情報 恐慌

発信時間:2020-04-08 15:00:05 | チャイナネット | 編集者にメールを送る

 上海で中国の友人と政府のタイプについて話すと、彼らはよく現代米国の政治を反面教師とし、「民主の失敗」に関する疑問を呈する。中国人は自国政府の執政能力、政策の長期安定を誇りに感じている。私はよく、イスラエルの民主制のもとで生まれ育ったことが嬉しく、誇りに思うと口にする。ところが私も時に、我々の制度の官僚主義の失敗を疑問視することがある。イスラエル・ハヨム紙が6日、伝えた。(筆者・Eyal Propper 駐上海イスラエル総領事)


 私が先週イスラエルに到着した時、保健省の職員が機内に入ってきた。新型コロナウイルスの感染拡大により、私たちはシートに記入しなければ入国できなかった。しかし中国と異なり、私たちはイスラエルに入国する際に検温を受けず、渡航歴に関する質問もなく、また機内で隣に誰が座っていたかも記録されなかった。現在14日の隔離期間に入っているが、中国がいかに感染対策を行っているか、イスラエルは何を参考にできるかが頭の中で鮮明に浮かび上がり始めている。


 (一)中国では、北京市及び各地の政治指導部が医学専門家の意見を募り、彼らの提案に基づき行動した。医療専門家及び学術専門家がこの過程を指導した。


 (二)中国の軍隊とセキュリティー部隊が協力パートナーとして、感染対策で病院と医療従事者に貢献したが、彼らは安全と関連しない問題で先頭に立つことはなかった。彼らの専門ではないからだ。


 (三)企業が速やかに行動し、医療当局者及び政府と相談し、何が必要かを理解した。またその能力によって必要なツールを開発した。例えばIT大手のアリババは「赤青黄色」の健康コードを開発した。これはウイルス感染者、もしくは2週間の自宅隔離が必要な人の識別に用いられる。これらのアプリはすぐに中国人の(外出時の)必需品になった。


 (四)危機が始まった当初から、政府が効果的な執行の指示を出した。食品工場の正常な稼働、営業中のスーパーの安定供給を保証し、食品不足に関する恐慌を回避した。生活物資の配送もそうで、数時間内に利用客の玄関先まで送り届けられた。中国にはスムーズな配送を支えるインフラがある。


 (五)メディアと政府が一致した感染対策情報を発表した。雑音により市民を驚かせ、不要の恐慌を引き起こすことはなかった。


 (六)中央政府が数万人の専門家を派遣し(主に武漢に)、感染状況が深刻な地域に資源を集中する能力を証明した。


 (七)法執行部門の規定が、例外なくすべての人に適用された。人々は操業停止の規定を遵守し、マスクを使用した。すべての出入口で検温が行われた。


 私は先週、イスラエル外務省及びヘブライ大学と協力し、中国の経験に学ぶことを目的とし、感染対策の最前線にいる中国の専門家と保健省高官の電話会議を開催した。


 イスラエルは中国ではないが、中国の一部の機関の管理方法を理解し採用することは適切だ。これは私たちが現在の危機を乗り越える一助になり、また次の危機発生前の問題解決を促す。


「中国網日本語版(チャイナネット)」2020年4月8日

 

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