新型コロナ関連ASEAN・中日韓首脳特別会議、李克強総理が3つの提案

新型コロナ関連ASEAN・中日韓首脳特別会議、李克強総理が3つの提案。新型コロナウイルス感染症が200以上の国と地域に広がるなか、世界の人々の命の安全と健康が重大な脅威にさらされ、世界経済が深刻なダメージを受けている…

タグ:ウイルス 感染症 協力 東アジア

発信時間:2020-04-15 11:12:04 | チャイナネット | 編集者にメールを送る

 李克強総理は14日午後に北京市にて、新型コロナウイルスへの対応を協議するASEANと中日韓(10プラス3)の首脳による特別会議に出席した。ASEAN10カ国の首脳、韓国の文在寅大統領、日本の安倍晋三首相、世界保健機関(WHO)のテドロス事務局長、ASEANの林玉輝事務局長が出席した。ベトナムのグエン・スアン・フック首相が会議を主宰した。


 李総理は次のように発言した。


 新型コロナウイルス感染症が200以上の国と地域に広がるなか、世界の人々の命の安全と健康が重大な脅威にさらされ、世界経済が深刻なダメージを受けている。習近平国家主席は先ほど開かれたG20首脳特別サミットにおいて、国際社会は揺るぎなき自信を持ち、心を一つにし協力し、団結し対応し、全面的に国際協力を強化することを提案した。ASEANと中日韓は運命共同体の意識を強化し、力を合わせ共に困難を乗り切り、互いに助け合う姿勢を示し、東アジアが一日も早く感染症に勝てるようにするべきだ。


 中国政府は終始、国民中心を堅持し、揺るぎなき自信を保ち続けている。一致協力して難関を切り抜け、科学的に予防・治療し、正確に施策し、オープンと透明を堅持している。感染対策で重要な段階的成果を手にし、経済・社会の秩序が回復を加速している。次の段階では引き続き感染対策を徹底し、ぶり返しの防止に取り組み、警戒を維持する。感染症を迎えた世界各国は運命と苦楽を共にする。自分だけは大丈夫という国はない。


 李総理は10プラス3感染対策協力について、次の内容を提案した。


 (一)感染対策の協力を全力で強化し、公衆衛生水準を高める。各国と緊密に連携・協力し、感染蔓延を防ぐ。中国側は力の及ぶ限り、無償援助及び商業ルートによるASEAN諸国への援助を続ける。10プラス3緊急医療物資備蓄センターの建設を提案する。WHOがリーダーシップを発揮し、地域及び世界の公衆衛生安全を共に守ることを支持する。


 (二)経済発展の再開に取り組み、地域経済一体化を推進する。さらに関税を減免し、障壁を取り除き、貿易を円滑にし、投資を促進し、市場を相互開放する。必要な人と物の流れを維持し、産業チェーン・サプライチェーンを安定させる。東アジア地域包括的経済連携(RCEP)の予定通りの年内妥結を目指し、より高水準の地域経済一体化を実現する。


 (三)緊密な政策調整に取り組み、各種リスク・挑戦に対応する。我々は金融リスクの挑戦に対応し、地域に安定的な力を提供する自信を持っている。チェンマイ・イニシアティブなどの枠組みの力を発揮し、多国間金融機関による市場の十分な流動性の維持を支持する。地域の食糧供給及び市場安全を保障する。



 李総理は「ウイルスは人類共通の敵だ。中国人は確固不動の姿勢で東アジア及び世界の人々の側に立ち、共に風雨の中を歩み、共に苦しい時を乗り切る。我々は必ず共に感染症に勝利を収めるだろう」と強調した。


 出席者は次のように表明した。


 感染症のかつてない挑戦に直面するASEANと中日韓は協力の伝統を貫き、団結を示し、共に挑戦を迎えるべきだ。経験の交流と情報の共有を強化し、薬品及びワクチンの研究開発の協力を展開し、地域の感染対策の枠組み化を推進する。マクロ経済政策の調整を強化し、産業チェーン・サプライチェーンの円滑を保証する。社会及び経済の秩序を徐々に取り戻し、市場の自信を固め、RCEPの年内妥結を目指す。感染症に打ち勝った後、ASEANと中日韓の関係及び協力がさらに掘り下げられることだろう。


 今回の会議は動画形式で行われた。会議後には「新型コロナウイルスへの対応を協議するASEANと中日韓の首脳による特別会議の共同声明」が発表された。


 王毅氏、何立峰氏が会議に出席した。


 「中国網日本語版(チャイナネット)」2020年4月15日

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