中国外交部(外務省)の耿爽報道官は21日の定例記者会見で「国連中国政府代表部はすでに国連事務総長に外交文書を手渡し、南中国海に対するベトナムの不法な主張と誤った見解に反対した」と述べた。
耿報道官は「今年3月末以来、国連ベトナム政府代表部は立て続けに国連事務総長に複数の外交文書を手渡し、再三にわたり南中国海に対するその不法な主張を公言し、南中国海における中国の主権と権益の否定を愚かにも企んできた。中国側はこれに断固として反対し、すでにベトナム側に厳正な申し入れを行った。4月17日、国連中国政府代表部は国連事務総長に外交文書を手渡し、中国の厳正な立場を重ねて表明し、ベトナム側の不法な主張と誤った見解に反対した」と説明。
「西沙(英語名パラセル)諸島と南沙(英語名スプラトリー)諸島は中国固有の領土だ。中国は国連海洋法条約を含む国際法に基づき、南中国海の関係海域に対して主権的権利と管轄権を有する。中国は南中国海において歴史的権利も有する」と強調した。
さらに「いかなる国がいかなる形によって南中国海における中国の主権と権益を否定し、その不法な主張を強化しようと愚かにも企てようとも、いずれも無効であり、思い通りにならない運命にある。中国側はあらゆる必要な措置を講じて、南中国海における主権と権益を断固として守る」と述べた。(編集NA)
「人民網日本語版」2020年4月22日