「このいわゆる訴訟には事実と法的根拠がまったくなく、非常に馬鹿げている」米ミズーリ州で、新型コロナウイルスにより大きな損失が生じたとして中国を相手取り訴訟が起きるという茶番があったが、中国外交部の耿爽報道官は22日の記者会見でこのように反論した。自身の感染対策が不足しているにも関わらず、あの手この手で他人に責任を押しつけようとする。米国の一部の政治家は最近、人々の想像の斜め上を行く傲慢、わがままっぷりを見せている。事実はこれ以上ないほど明らかであり、かつ米国の裁判所は外国の政府に対して管轄権を持たない。米国の一部の政治家でさえ、訴訟を起こしたミズーリ州の共和党の政治家は「政治的ショー」が目的であり、中国の中傷により米政府の感染対策の「失敗」を隠蔽し、選挙でメリットを手にしようとしていると判断した。22日に環球時報のインタビューに応じた複数の専門家は、ミズーリ州の訴訟が成立する可能性はゼロで、中国は付き合う必要はないと判断した。しかしその一方で、一部の共和党の政治家による中傷が、中国に汚名を着せることについては防止せざるを得ない。残念ながらこれらの政治家は、責任転嫁の「実力」を感染対策に用いていない。米国の一部の州は目下、経済再開を切実に願っているが、感染情勢は依然として深刻だ。米国の21日の新たな感染者は3万7000人以上、死者は2700人以上となった。
「責任転嫁を停止し、危機を解消せよ」22日付『ラスベガス・サン』は、次のように論じた。現在は批判し責任を転嫁する時では決して無い。米国は未曾有の国家緊急事態の苦しみに陥っているが、苦境を脱するため多くのことに取り組まなければならない。毎週多くの米国人がウイルスによって命を落としている。米国の指導者はこの時、明瞭かつ専門的で将来を見据えた情報を発表するべきだ。検査数を増やし、防護用品と医療設備を追加するべきだ。責任転嫁の取り組みは歓迎されない異常な干渉であるが、その最大の張本人は米大統領だ。
「中国網日本語版(チャイナネット)」2020年4月23日