米疾病管理予防センターが米国の新型コロナ流行状況の報告を作成 「4つのミス」

米疾病管理予防センターが米国の新型コロナ流行状況の報告を作成 「4つのミス」。

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発信時間:2020-05-05 16:40:35 | チャイナネット | 編集者にメールを送る

 米疾病管理予防センター(CDC)の公式サイトはこのほど、同センターのアン・シュチャット上席副主任らが作成した分析報告を掲載し、米国の新型コロナウイルスの流行状況をまとめた。


 報告は、持続的な旅行者の入国、大規模な集会、防護措置の不足、検査が不充分という4つの問題が米国での感染症蔓延を「制御不能」にしたと指摘。


 報告は米国の感染症蔓延を次の3段階に分けた。1月21日から2月23日、米国本土での感染者はわずか14人で、そのほかに海外から帰国した39人が感染。2月下旬、感染症流行地域への渡航歴がない、および接触歴を追跡できない感染者が現れ、感染症が米国本土に蔓延し始めていることを示した。3月中旬から4月21日、新型コロナウイルスの感染が広範囲に急速に広まり、感染者が急増し、その間に感染が報告された大多数がコミュニティ感染となった。


 報告は、米国での感染症蔓延を加速させた理由として以下の4つを挙げた。


 1つ目は、政府が渡航制限令を迅速に発表せず、海外からの侵入が増加し続けた。2月、イタリアからの旅行者約14万人とシェンゲン圏からの旅行者約174万人が米国に入国した。当時、これらの地域では感染症が広範囲に急速に蔓延していた。3月、ニューヨーク都市圏で収集したウィルス株をシークエンシングしたところ、これらは欧州または米国のその他の地区から来たことがわかった。


 2つ目は、各地から大勢が大規模集会に参加したことが初期の拡散につながった。2月、米国本土での感染者は多くなく、拡散は抑えられたと思われ、連邦政府と地方政府は密集の制限を迅速に促さなかった。2月の最後の週、ルイジアナ州で行われた100万人以上が参加したカーニバル、ボストンで開かれた175人が出席した国際専門会議、ジョージア州オールバニで行われた約100人が参列した葬儀などの数回の大規模集会により感染症が拡散した。


 3つ目は、防護措置が不充分だったことで、ウイルスが長期介護機関や病院などのハイリスクな場所およびニューヨーク都市圏などの人口密集区域に入り、感染が拡大した。CDCは4月3日になってようやく指導意見を発表し、公共場所でマスクを着用し感染を減らすよう要請した。


 4つ目は、ウイルス検査の難易度が高く、米国での流行初期と拡大加速段階に大量の発見されていない感染者が存在した。新型コロナウイルスの蔓延が米国のインフルエンザの時期と重なり、感染拡大の初期段階で、米国各地の呼吸道疾患観測システムは従来と異なる発症の動向を識別しなかった。そのほか、米国の検査規模が限られていたことですべての病例を発見できず、無症状感染者の存在も発見と感染抑制を難しくした。


 報告は「ミス」を直接指摘していないが、列挙した4大要素は米国政府の政策判断ミスと関係している。報告は、これらの米国での感染拡大要因を確認することは、今後の政策決定への情報提供につながるとした。新型コロナウイルスの米国での感染は今も続いており、多くの米国人が感染しやすい状況にあるため、ウイルスの拡散を阻止する努力を継続する必要がある。


「中国網日本語版(チャイナネット)」2020年5月5日

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