新型コロナウイルス感染症の影響で延期となった全国両会(全国人民代表大会・全国人民政治協商会議)が21日、開幕する。今年は中国が小康社会の全面的な建設の目標の達成、脱貧困攻略戦の勝利を決める年であり、第13次五カ年計画(2016−20年)の締めくくりとなる年でもある。この特殊な時期に開かれる両会には、どのような見所があるのだろうか。
見所その二 今年の経済・社会の発展、目標をいかに確定するか?
見所その三 外部環境が日増しに複雑化、中国はいかに対応するか?
世界的な感染症の蔓延の影響を受け、中国の外部環境が日増しに複雑化している。世界経済の低迷を受け、一部の西側の政治家は自国の防疫不徹底の責任を中国に転嫁している。一部の西側メディアは中国のイメージを落としている。ポピュリズム、狭隘な民族主義が活気づき、脱グローバル化の思想と保護貿易主義がやや台頭している。
中央政府は、ボトムライン思考を堅持し、外部環境の変化に長期的に対応する心と活動の備えをするべきと指摘した。同時にこのような判断に基づき、中国が将来的にどのような対外政策を講じ、いかに国際関係を処理するかが注目されている。
全国政協委員、中央党校(国家行政学院)マルクス主義学院院長の張占斌氏は、「対立するのではなく団結し、理性によって偏見を取り除き、人類運命共同体の理念に基づき共に苦境を乗り切る。国際協力を強化し、世界的な各種難題及び挑戦を解消する。これは我々の国際関係処理の基本的な主旨だ」と話した。
張氏は「その一方で外部環境が複雑化するなか、自国の底力をつけることの重要性が際立っている。我々は現在、足並みをそろえてボトムラインを守り、感染対策と経済・社会の発展の活動を統一的に推進し、自国のことに取り組むべきだ。これは世界の社会・経済の安定に向けた貢献でもある」と述べた。
「中国網日本語版(チャイナネット)」 2020年5月18日