中国の全国両会(全国人民代表大会と中国人民政治協商会議)が間もなく開幕する。ギリシャのヨルギオス・パパンドレウ元首相は先ほどアテネで新華社の書面インタビューに応じた際に、「国際社会は今年の中国両会に注目しており、中国の新型コロナウイルス感染対策の経験を学ぼうとしている。各国の感染対策で最も重要なのは、共に協力し他国の経験に学び、共にウイルスと戦うことだ」と表明した。
パパンドレウ氏は中国の新型コロナ予防抑制狙撃戦の重大な戦略的成果を称賛した。「中国は率先して感染症を抑制した。社会・経済の秩序回復の面でも他国の先を行っている。今後一定期間に渡り、中国はコロナ後の発展計画の実施活動を迎える。このような背景があり、国際社会は今年の両会に強い興味を覚えている」
パパンドレウ氏は感染対策について、「各国には各自の経験、各自の制度、各自の発展水準があるが、最も重要な共同の問題について協力の共同の基礎を見つけることができる。重要なのは、狭隘な民族主義的な観念を捨て、(感染症に打ち勝つ)協力の手段を見つけることだ」と判断した。
一部の国から最近、グローバル化に反対し一国主義を推進する声が上がっている。パパンドレウ氏はこれについて、「脱グローバル化は不可能だ。新型コロナは再び、各国の相互依存度を証明した。新型コロナが引き起こした問題はグローバル化そのものにはない。グローバルガバナンスを規範化し、人に優しいものにするべきだ。これは我々が国際機関を壊すのではなく、見直し改善する必要性を意味する」と表明した。
パパンドレウ氏は「各国は国民の利益を最優先するが、必ず一国主義を選ぶとは限らない。平和的な協力によりすべての人に利益をもたらし、相互学習し助け合うことを提唱すべきだ。一国主義が継続的な流れになれば、人類が気候変動や感染症などの世界的な課題に対応する能力を損ねる。さらには衝突と不信感を引き起こす」と指摘した。
パパンドレウ氏は「新型コロナは世界の各経済体に衝撃をもたらした。危機は経済分野に影響を及ぼし、社会分野にも波及する。各国はコロナ後に投資を再開する際に、グリーンな発展と持続可能な開発のプロジェクト、保健・教育分野の改善を優先的に検討するべきだ」と表明した。
「中国網日本語版(チャイナネット)」 2020年5月20日