中国問題専門家 加藤佳美
習近平総書記は24日午後、第13期全国人民代表大会(全人代)第3回会議の湖北代表団の審議に参加した際、「海外での感染症まん延は依然として抑制されておらず、中国国内では個別の地域で集団感染が存在し、湖北省でもまばらに感染者が確認され、新規の無症状感染者も毎日いる。感染症予防という弦を常にぴんと張り、慎重にたゆまず努力し、外部からの輸入と国内での再発を引き続き防止し、貴重な感染症抑制の成果を上げた努力を決して無駄にしてはならない」と強調した。
5月に入ってから、習総書記が「努力を決して無駄にしてはならない」と強調したのは今回で4回目となる。中国の新型コロナウイルス感染症抑制の良好な状態は打ち固められ、生産・生活秩序は急速に回復し、製造業と非製造業の経営活動は持続的に改善され、社会生活も正常な軌道に戻りつつある。同時に、東アジア諸国と欧州の新型コロナウイルス感染症の流行状況も改善されている。しかし、これに安心し、油断するのは非常に危険である。世界保健機関(WHO)が24日に発表した最新データによると、中国以外の新型コロナウイルス感染者は511万9983人に達し、海外で感染者増加が続き、多くの国の状況がいまだに明らかとは言えず、中国国内の再発防止任務は厳しい状況にある。
習総書記は国内外の感染症流行状況の複雑性と深刻性をはっきりと認識し、貴重な防疫の成果を大切にする必要があると何度も強調し、「持久戦」に備え、常態的な防疫を継続すると同時に、「六穏(就業、金融、貿易、外資、投資、マインドの安定)」作業を着実に実施し、「六保(就業、民生、市場主体、食糧・エネルギーの安全、産業・サプライチェーンの安定の確保)」の要求を実行し、防疫と経済・社会発展の「ダブルの戦い」に取り組むよう促した。
「中国網日本語版(チャイナネット)」 2020年5月24日