感染対策を徹底しなかったのは中米のどちら? 数字が雄弁に語る

感染対策を徹底しなかったのは中米のどちら? 数字が雄弁に語る。公の報道によると、米国の旅行者がウイルスをカナダに持ち込んだということが、カナダの複数の州による統計データから分かっている。仏パスツール研究所の研究によると、フランス現地で感染拡大しているウイルス株は発生源が不明だ。ロシアの輸入患者のうち中国からはゼロ。オーストラリア保健省のデータによると、北東アジアからの輸入患者が占める割合は極めて低い。シンガポールの中国からの輸入患者は他国からの輸入患者の10分の1にも満たない。日本国立感染症研究所によると、3月以降に日本で拡散したウイルスは中国からのものではない…

タグ:趙立堅報道官 感染対策

発信時間:2020-06-02 14:46:35 | チャイナネット | 編集者にメールを送る


 中国外交部の趙立堅報道官は1日、米国側の関連言論について「中米両国のどちらが感染対策に力を入れなかったかについては、数字に説明してもらおうではないか。中国側はウイルスのレッテルを貼り政治利用しようとする米国側の人間に対して、国内の感染対策のため頭を絞り力を注ぐよう忠告する」と述べた。


 同日の定例記者会見で、記者からは「米国のトランプ大統領は29日の記者会見で、中国政府の無能により全世界が苦難に陥ったと述べた。中国は武漢の感染者の国内移動を制限しながら、欧米を含む世界各地を自由に旅行させたのはなぜかと述べた。中国側はこれについてどう反応するか」という質問があった。趙氏は次のように述べた。


 この説は完全に事実に合致せず、感染対策のため多大な努力をし犠牲を払った中国人に対して極めて無礼だ。


 新型コロナウイルス感染症の発生後、中国政府は直ちに最も全面的で、最も厳格で、最も徹底的な感染対策を講じた。全力で感染拡大・蔓延を防ぎ、効果的にウイルス感染経路を遮断した。世界の公衆衛生の安全を守るため多大な貢献を成し遂げ、国際社会から普遍的に称賛された。サイエンス誌の研究報告書は、中国側の措置により国内の感染者が70万人以上減ったと見積もった。


 事実は最良の答えだ。中国側は1月23日に武漢を封鎖した。1月24日から4月8日にかけ武漢発の民間便がなく、武漢を出る列車もなかった。これには武漢発中国各都市行き、それから当然ながら武漢発海外行きも含まれる。米国の3大航空会社は1月31日に中米間の直通便の停止を宣言した。米政府は2月2日に、中国人及び過去14日に中国への渡航歴のある人の入国を全面的に禁止した。感染者の「自由な旅行」とはどこから来た説か。


 公の報道によると、米国の旅行者がウイルスをカナダに持ち込んだということが、カナダの複数の州による統計データから分かっている。仏パスツール研究所の研究によると、フランス現地で感染拡大しているウイルス株は発生源が不明だ。ロシアの輸入患者のうち中国からはゼロ。オーストラリア保健省のデータによると、北東アジアからの輸入患者が占める割合は極めて低い。シンガポールの中国からの輸入患者は他国からの輸入患者の10分の1にも満たない。日本国立感染症研究所によると、3月以降に日本で拡散したウイルスは中国からのものではない。


 中米両国のどちらが無能か、どちらが感染対策に力を入れなかったかについては、数字に説明してもらおうではないか。米国の現在の感染者は180万人以上、死者は10万人以上で、中国の約22倍だ。NYタイムズ(電子版)の5月20日の報道によると、米国の行動規制措置の遅れにより少なくとも3万6000人が犠牲になったことが、米コロンビア大学の研究で分かっている。米政府が行動規制措置を1週間早めに実施できていれば、3万6000人の命を救うことができたという。2週間早めであれば死者を83%減らすことができたという。


「中国網日本語版(チャイナネット)」2020年6月2日

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