習近平国家主席は5日夜、マクロン仏大統領と電話会談を行いました。
習主席はその中で、「新型コロナウイルスの感染が起きた後、中仏はハイレベルの戦略的協調を保っている。目下、全世界での感染拡大はいまだ効果的に封じ込められていない。パンデミックを前に、団結と協力こそが正しい道である。中仏両国はともに、国際社会が団結して感染に対応することを引き続き支持し、感染の最終的な収束に向け『中仏からの貢献』を果たしていく。また、両国の関連機関による共同研究を推し進め、ワクチンや医薬品開発での国際協力を支持し、世界保健機関(WHO)への支持を強め、中国・フランス・アフリカが感染対策でより多くの三者間協力を行い、アフリカなどの後発開発途上国の感染対策を支援する。さらに、多国間主義を堅持し、世界の平和と安定を促していく」と強調しました。
そのうえで、「大統領と密接な交流を保ち、方向をしっかりと把握し、両国関係の健全かつ安定した発展を促していく。双方はコロナ後に目を向け、次の段階にある各レベルの交流計画をしっかりと練って、穏便で柔軟に対話と交流を行っていく。コロナ後の経済再生に向け、マクロ経済政策での調整とマッチングを強め、伝統的分野の潜在力を引き出すと同時に、新興分野での協力を広げていく。中国の市場はフランスに対して開かれたものであり、フランス側にはビジネス関係者が訪中する際のファストトラックを活用し、中国に進出しているフランス企業の操業再開に力を貸すと同時に、中国企業に公平で無差別なビジネス環境を築くよう望む」と述べました。
これに対し、マクロン大統領は「仏中両国は感染対策の面で良好な協力を行い、一致団結を示した」とし、習近平主席が中国の開発するワクチンを国際公共財にすると宣言したことを高く評価し、WHOへの支持やアフリカの感染対策への支援強化を表明しました。さらに、中国と共に多国間主義を擁護し、気候変動への対応や生物多様性の保護などで協力を強め、世界の平和と安定により多くのプラスな要素を注いでいくと示しました。
「中国国際放送局日本語版」2020年6月6日