米国のポンペオ国務長官による香港の国家安全立法に関する発言について、中国外交部の華春瑩報道官は「香港事務は完全に中国の内政であり、いかなる外国の干渉も許されない。米国は香港の国家安全立法を正確に見据え、香港関連問題を利用した中国への内政干渉をやめるべきだ」と述べた。
華氏は同日の定例記者会見で記者からの質問に回答し、次のように述べた。
米国側の一部の人間にとって、世界には米国の言いなりになり共に中国を攻撃するか、中国の脅迫を受けているから言いなりにならないかという2種類の人間しかいないようだ。この見方は実に狭隘で馬鹿げている。「万物並び育して相い害わず、道並び行われて相い悖らず」だ。どの国・集団・人であっても、物事そのものの是非曲直に基づき独自に判断し、かつ自身の利益に合致した措置を講じる権利がある。
中国側は香港の国家安全立法についてすでに何度も、香港特別行政区が国家安全を守るための法律制度及び執行メカニズムの確立・健全化は香港の長期繁栄・安定を守り、香港社会の根本的な利益に合致し、かつ各国の在香港機関及び人員の合法的な権益の保護を促すと表明している。中国の全国人民代表大会が関連決定を下すと、企業界を含む関係者は物事の是非曲直に基づき、自身の根本的な利益を立脚点とし、本件について客観的かつ公正に評価している。
香港事務は完全に中国の内政であり、いかなる外国の干渉も許されない。我々は米国側に対して、香港の国家安全立法を正確に見据え、煽り立て唆して仲を裂こうとするのをやめ、香港関連問題を利用した中国への内政干渉をやめるよう求める。
「中国網日本語版(チャイナネット)」2020年6月11日