米政府は9日、バラク・オバマ前政権による禁止を解除し、アラスカの国立公園における熊や狼の子供などの動物の狩猟を認めることになった。この措置は野生動物保護関係者から批判された。
米国立公園局のこの新規定は7月9日に発効する。同規定は国家公園内の狩猟を管理する権限をアラスカ州政府に委ね、ヒグマやツキノワグマをおびき寄せる狩猟法、巣穴にいるツキノワグマや狼の子供の人工的な光を使った狩猟、モーターボートによるカリブーの狩猟を認める。
オバマ政権は国立公園における上述した行為を禁じた。ドナルド・トランプ氏の米大統領就任後、ライアン・ジンキ氏が内務長官に就任した。ジンキ氏は2017年に複数の政令を発表し、アラスカの国立公園における狩猟及び漁獲に便宜を図った。
米国の野生動物保護団体の代表者であるジェミー・ラパポート・クラーク氏は声明の中で、「トランプ政権の野生動物への措置はショッキングだ。まだ巣穴にいる熊や狼の子供の狩猟を認めるとは野蛮で非人道的だ。この新規定は野生動物及び野生保護区を保護するという国立公園の当初の主旨に背く」と述べた。
しかしアラスカ州の一部の当局者は、オバマ政権の政策のミスと考えている。アラスカ州魚類狩猟局野生動物管理担当のエディ・グレイサー氏は「国立公園局は我々の土地を占拠している。国立公園における一部の狩猟行為の許可が下りたが、これは現地の文化の一部であり、かつ一部地域の一部の人の狩猟に限られる」と述べた。
「中国網日本語版(チャイナネット)」2020年6月11日