ハーバード大「新型コロナは昨年8月にすでに武漢で流行」 外交部が反論

ハーバード大「新型コロナは昨年8月にすでに武漢で流行」 外交部が反論。質問されたその研究論文を私はまだ見ていないが、もし交通流量など表面的な事象のみからこの結論を導き出したのなら、科学的ではないと思う…

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発信時間:2020-06-11 16:57:06 | チャイナネット | 編集者にメールを送る

 

ハーバード大「新型コロナは昨年8月にすでに武漢で流行」 外交部が反論

外交部(外務省)の華春瑩報道官が9日の定例記者会見で記者からの質問に答えた。

【米CNN記者】ハーバード大学医学大学院のチームは先日発表した論文で、武漢市内の病院付近の交通流量と百度(バイドゥ)検索の分析から、新型コロナウイルス感染症は昨年8月末から武漢市で広がり始めていた可能性があると指摘した。中国側はこの研究に注意を払っているか。これについてコメントは。

【華報道官】質問されたその研究論文を私はまだ見ていないが、もし交通流量など表面的な事象のみからこの結論を導き出したのなら、科学的ではないと思う。私は少し前に、米国防総省の主要受注企業であるシエラ・ネヴァダ・コーポレーションも似た報告をしたとの報道があったのを目にした。これも交通道路などのいくつかの現象を通じて、ウイルスは武漢のウイルス研究所に源を発するとの結論を出したが、すぐに米ニュースサイト「デイリー・ビースト」に「全面否定」された。同サイトは事実を列挙して、報告の中のいわゆる「証拠」が問題だらけで、全く成り立たないことを証明した。

この問題においては、やはり科学を尊重すべきだと思う。皆がネットで多くの報道を目にしている。これらには昨年秋の米国の「電子たばこ疾患」とインフルエンザの患者及び死亡者の中に、新型コロナウイルスに感染していた症例があったとの米メディアの報道もある。様々な噂に対して、正しいやり方は、やはり科学者が科学的考察・研究を経て事実と符合する科学的結論を得るのにゆだねることだと思う。

中米両国及び国際社会にとって現在共通の任務は、そうした虚偽情報と断固闘い、一致団結して、できるだけ早く感染症に打ち勝つことだ。

【米CNN記者】中国側はウイルスの発生源の問題は科学の専門家が研究すべきだと表明した。ハーバード大学医学大学院は米国のトップレベルの専門チームだ。華報道官は彼らの研究方法に疑問を呈しているのか、それとももっと状況を把握したうえで具体的な対応を示すのか。

【華報道官】ハーバード大学医学大学院はトップレベルだとおっしゃったが、世界には他にも多くのトップレベルの医学者、疾病コントロールの専門家がおり、トップレベルの医学誌があり、多くの見解を発表している。私は科学者でも医学の専門家でもなく、判定する資格はない。だが交通流量からウイルスに関する結論を導き出すのは、普通の人には想像できないことだと感じる。もし今日外交部南ビル付近の車の流量が普段と比べ数倍増えたとしたら、これについてどのような重大な結論を導き出せるというのか?このような研究方法は無理なこじつけだと私は思う。

実際、ウイルス発生源の問題において、中国をターゲットにした陰謀論はすでに余りにも多くある。これは中国に対して余りにも不公平だ。国際社会にとって喫緊の課題は団結・協力し、可能な限り感染拡大を抑制し、さらに多くの命を救うことだ。いつか真相が白日の下にさらされる日がくるだろう。中国の犠牲と貢献は、もっと公正で公平かつ客観的に評価されるべきだ。

中国の国務院新聞弁公室が数日前に発表した「新型コロナウイルス感染症との闘いにおける中国の行動」白書には詳細で正確な資料が数多くある。真剣に一読し、報道で大いに推薦するよう皆さんに提案する。(編集NA)

「人民網日本語版」2020年6月11日

 

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