北京市政府は16日深夜、北京市突発公衆衛生事件緊急対応レベルを3から2に引き上げ、かつ関連する15種の感染対策を調整した。15日夜までの5日間で、北京市で報告された新型コロナウイルス感染者が100人を超えた(計106人)。1地域が高リスク地域に、27地域が中リスク地域に指定された。
感染拡大を防ぐため、北京はさらに大きな決意を示した。感染症の急な発生から現在に至り、北京は武漢に続き世界が中国を観察するための新たな窓口になった。毎日2回実施される記者会見は、情報を極力オープンかつ透明にし、迅速かつ力強く的を絞った感染対策を打ち出している。ドイツのテレビ局は「感染症が発生した当初よりも北京は落ち着いている」と論評した。
世界保健機関(WHO)は現地時間15日、中国には北京で発生した感染症に対応する十分な能力があり、コントロールを失うことはないと表明した。世界の多くのメディア及び公衆衛生専門家も、北京及び中国について同じ自信を示した。世界の新型コロナウイルス感染者は15日、800万人を突破した。中国の公衆衛生・疫学専門家、中国疾病予防管理センター元副主任の楊功煥氏は16日、環球時報の記者に「世界で感染が抑制されておらず、中国だけが無事で済まされることはない。しかし中国には一連の着実な感染対策があり、過度に恐れる必要はない」と話した。
「中国網日本語版(チャイナネット)」2020年6月17日