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「ポストコロナ時代」の中欧関係の再出発に各界から幅広い期待。
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第22回中国・EU首脳会議が22日、テレビ会議方式で開かれた。これは中国首脳と新しいEU首脳との最初の正式会合であり、新型コロナウィルス感染症発生後では中国・欧州間の最高レベルの組織的交流となった。ポストコロナ時代における中欧関係の再出発に、各界から幅広い期待が寄せられている。
今年は中国とEUの外交関係樹立45周年を迎える。この45年、中欧関係には絶え間なく新たな活力が注がれ、新たな意味付けがされてきた。中欧双方の新型コロナ感染状況が安定に向かうなか行われた中国・EU首脳会議には、本来の意義を超えた特別な意義がある。
新型コロナ感染症の発生以来、中国と欧州は力を合わせて難関を切り抜け、見守り助け合い、協力して感染症に立ち向かい、相互に必要なパートナーであることを再確認した。中国で感染状況が最も深刻だった時、欧州諸国は中国に大量の医療支援物資を提供してくれた。一方で中国は「木桃を送ってもらったお返しに美しい玉を贈る」ように、欧州で感染拡大が深刻となった時、中国の首脳はイタリア・スペイン・ドイツ・フランスなどの首脳に電話を通じて協調を図り、感染症との戦いについての自信を示した。中国は欧州諸国に医療専門家チームを派遣し、医療支援物資を提供、防疫対策に貢献した。中欧双方は世界保健機関（WHO）などの多国間プラットフォームで効果的に協調を図り、協力して多国間主義を支え、責務を引き受ける意志を示した。
ここしばらくの間で、中欧双方の感染状況は徐々に安定に向かい、企業の生産活動も着実に再開、中欧経済貿易協力も世界経済を安定させる重要な力となった。中欧班列が新型コロナの影を突き破り、流れに逆らって成長し、産業チェーンとサプライチェーンを維持したうえで欧州の新型コロナとの戦いを力強くサポートしたことに、世界は小躍りして喜んだ。多くの欧州企業が再稼働後に中国市場に目を向け、フォルクスワーゲングループは江淮汽車（JAC）と複数の協力協定を結び、ポストコロナ時代の中欧経済協力の先行事例となっている。
ポストコロナ時代の中欧協力は新たな転換点を迎えている。中欧関係がどのように再出発するか、今回の中国・EU首脳会議が力強く答えを出す。中国駐EU使節団の張明団長は、「今回の会議は中欧双方の戦略的相互信頼と互恵協力を一段と促進し、実務協力レベルを底上げ、コロナ後の関係発展の方向性を示し、世界と地域の課題について協力を強化、中欧の全面的戦略的パートナーシップの世界的な意義を一段と明らかにする見通しだ」と述べた。
このところ、「反グローバリゼーション」や一国主義、保護主義といった雑音が新型コロナ感染症の拡大とともに巻き起こり、グローバル化と多国間主義の今後に懸念が高まっている。感染症が世界に与えた重要な啓示とはまさに、「封鎖ではなく開放を、孤立ではなく協力を、一国ではなく多国間で協力してこそ、感染症を含む世界的な問題に適切に対処できる」ということだ。これについて、中欧は同じ立場をとっている。
このようななか、中欧関係の再出発には深い意義がある。これは戦略的信頼関係深化の再出発、実務協力の再出発、防疫協力の再出発、多国間主義の再出発でもある。
「中国網日本語版（チャイナネット）」2020年6月25日
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