在カナダ中国大使館の公式サイトによると、同大使館の報道官は華為技術(ファーウェイ)の孟晩舟氏の事件、およびカナダ人のマイケル・コブリグとマイケル・スパバの両氏が中国の国家の安全を脅かした疑いのため中国側当局に法に基づいて逮捕され、起訴されたことについて、コメントを発表した。同報道官は、「最近、カナダの指導者は中国が法に基づいてコブリグ氏とスパバ氏の案件を処理していることについて何度もあれこれと批判し、カナダのメディアも一連の歪曲した報道を行ってきた。中国はこれに対し強い不満と断固たる反対を表明する」と述べた。
同報道官は次の3点を強調した。
第一に、中国は法治国家だ。中国の司法当局は法に基づいて独立して案件を処理する。法に基づく審査を経て、中国の検察当局はこのほどカナダ国籍のマイケル・コブリグ被告とマイケル・スパバ被告を正式に起訴した。両被告の犯罪の事実ははっきりしており、証拠は確実で十分にあり、いわゆる「不当な拘禁」の状況は根本的に存在しない。中国の司法当局は引き続き法に基づいて上記案件を厳正に処理すると同時に、両氏の合法的権利を保障する。
第二に、孟晩舟事件は米国が中国のハイテク企業とファーウェイに圧力をかけようとして画策した重大な政治的事件だ。カナダは米国の共犯者の役割を果たし、これこそが「不当な拘禁」と言える。孟晩舟事件とコブリグ、スパバ両被告の案件とは性質がまったく異なる。6月24日、中国外交部(外務省)の報道官は米国人記者からの孟氏の事件と両被告の案件に関する質問に答える中で、コブリグ被告の妻の話を引用した。しかしカナダのメディアはこの妻の話を同報道官の発言であると故意にすり替えて報道したとともに、中国は孟晩舟事件と両被告の案件とを結びつけていると報じた。こうしたやり方は非常に陰険でたちが悪く、人々を大いに誤った方向へ導き、職業的道徳に背くものだ。
第三に、中国は、カナダが中国側の厳正な立場に真剣に向き合い、法治の精神と中国の司法の主権を確実に尊重し、コブリグ、スパバ両被告の案件について無責任な発言をすることを止め、相手国ではなく他国に聞かせるためにマイクに向かって発言を続けるような「マイク式外交」を通じて中国に圧力をかけることを止めるよう改めて促す。同時に、カナダは孟晩舟事件における自分たちの誤りを反省し、政治的に弄ぶのを止め、孟氏をただちに釈放して無事中国に帰国させるべきだ。(編集KS)
「人民網日本語版」2020年6月29日