香港特区の林鄭月娥行政長官は1日、「全国人民代表大会常務委員会が『中華人民共和国香港特別行政区国家安全維持法』を可決し、香港基本法第3付属文書に組み入れた。これは中央が国レベルで国家安全を守るということで、一国二制度を堅持し改善しようとする中央の決意、中央の香港特区への高度の信頼を示した」と述べた。林鄭月娥氏は次のように話した。
一国二制度は「一国」を基本・根本とすることで、初めて「二制度」をより良く発揮できる。香港は過去23年に渡り一国二制度を実践する中で、「一国」と「二制度」の関係を真剣に処理できなかった。香港特区は国家安全制度の改善、基本法第23条が定める立法を実現できず、国の歴史及び民族文化の宣伝教育活動を徹底しなかった。中央と香港の関係発展を効果的に掘り下げ、促進できなかった。これによって香港の危機が生じた。
国レベルの香港国安法の制定は、中央の3つの決意を示した。まず、香港の過去1年の動乱を阻止し、社会の安定を取り戻す。次に、香港の圧倒的多数の法を守る市民を、ごく少数の者の行為による危害から守る。それから、一国二制度の実施を貫徹し、一国二制度が過去23年で改善できなかった部分を改善する。
「中国網日本語版(チャイナネット)」2020年7月2日