習近平国家主席は28日、アジアインフラ投資銀行(AIIB)第5回理事会年次総会テレビ会議の開幕式で挨拶し、「AIIBは参加国の共同発展を促進し、人類運命共同体の構築を推進する新たな場になるべきだ」と指摘した。各国の関係者は、習主席の4つの提案はAIIBの発展の方向を指し示したとした。またAIIBが世界の共同発展を促進する新型多国間開発銀行、時代と共に進む新型発展実践プラットフォーム、高基準の新型国際協力機関、国際多国間協力の新たなモデルになることに期待感を示した。
タイ・カシコン銀行のシニア・バイス・プレジデントは、「AIIBは開業から4年以上に渡り、地域経済に重要な貢献を成し遂げている。世界経済が厳しい試練に直面するなか、AIIBはより重要な責任を担っている。習主席が挨拶で指摘したように、共同発展に焦点を絞り、果敢に開拓・革新に取り組み、最良の実践を創造し、開放と包容を堅持し、多国間主義を支持・実践し、アジア及びその他の地域の経済・社会の発展に新たな動力を提供した」と述べた。
ポーランドの元上海総領事は、AIIBの未来の発展に向けた習主席の4つの提案に完全に賛同し、「これらの提案は現在の世界が直面しているその他の世界的な問題の解決を促し、ポーランドを含むAIIBの全メンバーから揺るぎなき支持を受けた。これらの提案が世界的に実践されれば、AIIBは将来的に国際的な多国間協力においてより重要な力を発揮するはずだ」と述べた。
ケニアの国際問題専門家は「新型コロナウイルスが大流行するなか、インフラへの持続的な投資は経済回復を促す。習主席のAIIBの発展に関する提案は的を絞った内容だった。AIIBという新たなモデルは世界の共同発展を促進するはずだ」と指摘した。
エチオピア・アディスアベバ大学の教授は、「習主席はAIIBを世界の共同発展を促進する新型多国間開発銀行にすることを提案したが、これはアフリカ諸国が世界のその他の地域との発展の格差を縮小する重要なチャンスだ。アフリカ諸国はインフラ整備、都市発展、製造業及び農業の発展をさらに推進し、貿易環境を改善し共同発展を実現する」と述べた。
ウクライナのボリス・クルツ現代中国研究所の所長は、AIIBは開放と包容を堅持すべきという習主席の強調に深い賛同の意を表し、「インフラ整備を除き、AIIBはさらに金融、貿易、教育、新型コロナ対策などの医療・保健分野で日増しに重要な力を発揮している。アジアに貢献し世界を向く、国際的な影響力を持つ新型国際協力メカニズム、公共サービスプラットフォームになっている」と述べた。
「中国網日本語版(チャイナネット)」2020年7月29日