中国国防部の任国強報道官は30日、北京で行われた定例記者会見で、「米国は中国の内政を干渉し、台湾海峡の平和と安定を破壊し、『台湾をもって中国を制す』を企んでいる。こういった行為は完全に誤ったもので、きわめて危険だ」と強調しました。
任報道官は「最近、米国は軍事面において、台湾地区との連絡を強化しており、民進党に重大な間違ったシグナルを送っている。この動きは一つの中国の原則と両国の三つの共同コミュニケの規定に違反している」と述べ、「このような中国内政への干渉、台湾海峡の平和と安定の破壊、『台湾をもって中国を制す』の企みは、完全に誤ったもので、きわめて危険だ」との考えを示しました。
さらに、「米国は、インド太平洋地域で、標的を絞った軍事演習を繰り返したことを表明した上、規則を変える武器装備を配置した」と指摘しました。その上で、「冷戦思想や、 誰かが利益を得ると他の誰かがその分を失うとったゼロサムの理念を切り捨て、両国の軍関係の深化や双方の共通利益の擁護のためになる意義のあることをするよう望んでいる」と、米側に求めました。
「中国国際放送局日本語版」2020年8月1日