【新華社北京8月8日】楊潔篪(よう・けつち)中国共産党中央政治局委員・中央外事工作委員会弁公室主任は7日、「歴史を尊重し、未来に向かうことで、中米関係を揺るぎなく維持し、安定させる」と題した署名入り文章を発表した。
楊潔篪氏は文章で次のように述べた。
中米関係は世界で最も重要な二国間関係の一つである。関係の維持と安定は、両国と世界各国の人民の幸福だけでなく、世界の平和、安定、発展に関係している。中米両国はまさにこの点に基づき、衝突や対立のない、相互尊重と協力・ウィンウィンの新しい大国関係の構築で合意し、米国の現政権発足後、双方は協調・協力・安定を基調とする中米関係を共に推進することで一致した。
しかし、ある時期から米国の一部政治屋がさまざまな間違った議論を次々と持ち出し、中国共産党と中国の政治制度を悪らつに非難し、50年来の中米関係の歴史を故意に歪曲し、全否定しようとしている。嘘で米国民を欺き、国際世論を騙そうとしている。米当局が一方的に問題を引き起こし、中国の内政に干渉し、中国の利益を損ない、中米関係を著しく破壊する一連の誤った言動をとっていることが、両国関係に国交樹立以降初めて、非常に複雑で深刻な局面をもたらした。これは国際社会の誰もが認めていることだ。
中国政府はこれに対し、既に中国側の立場を全面的に表明している。断固として対応し、国家主権の安全と発展の利益を揺るぎなく守るとともに、中米関係を断固維持し、安定させる。
中米関係の健全かつ安定的な発展は、中米両国と世界の現在と未来に関わるもので、両国と世界各国の人民の共通の願いと一致している。米国のごくわずかな政治屋が私利私欲のために中米関係を非常に危険な状況に追い込むことを許してはならない。
「新華網日本語版」2020年8月8日