米軍が中国の南中国海における島礁を占領する?これはクレイジーな発想に思えるが、最近になり本当に米国のメディアで見られるようになった。米フォーブス誌(電子版)は9日、「米国防総省は西太平洋地域で中国との戦争に勝つため十分な軍機を保有しているが、基地の数は不十分だ。そこで米軍は中国の基地を『借用』し、米海兵隊もしくは空挺団を派遣し中国の南中国海における人工島礁を占領することを検討している」と伝えた。これは本当に可能なのだろうか。
環球時報のインタビューに応じた中国の匿名の専門家は10日、「米軍が中国の南中国海における島礁を占領」とは今のところメディアの分析に過ぎず、中米の大規模衝突の勃発を前提としていると述べた。米軍の現在の戦備状況を見ると、関連する話題は大げさに書き立てる傾向が強い。例えば米国の軍事情報サイトは9日、国防総省が海兵隊の戦車部隊を削減することでその上陸作戦能力が大幅に低下し、作戦・任務の遂行に不利であると海兵隊から最近不満が漏れていると伝えた。しかし同専門家は「何はともあれ、中国側は確かに米軍の南中国海への攻撃への備えが必要だ。最良の方法は自身の力を強化し、米軍にこの危険な発想を抱かせないことだ」と述べた。
「中国網日本語版(チャイナネット)」2020年8月11日