国連の安全保障理事会で14日、米国が提出したイランに対する武器の禁輸措置を延長するよう求める議案が採決にかけられましたが、中国とロシアが反対し、安保理の11カ国が棄権したため、決議案は否決されました。中国の張軍国連大使はその際、「米国の提案には法的な根拠がなく、道理に合わない」と指摘しました。
張国連大使はまた、「米国の提案の本質はイランへの制裁を復活させることである。イラン核合意の精神に反しており、国連安保理決議2231の条項に一致していない」としたうえで、「大多数のメンバーがこの決議案を支持していない。一国主義では人心を得られず、弱者を虐げる行為は失敗に終わることが示された」と述べました。
「中国国際放送局日本語版」2020年8月16日