王毅国務委員兼外交部長は21日海南省保亭でパキスタンのクレーシ外相と第2回中国・パキスタン戦略対話を行った後の共同記者会見で、米国が国連安全保障理事会に対イラン国連制裁の全面復活(スナップバック)を求めたことについてコメントを求められました。
これについて王外交部長は、「米国の主張は理不尽なものだ。すでにイラン核合意から離脱した米国は、参加国に付与された権利の行使を主張して、対イラン国連制裁の全面復活を求めようとしている。賛同しない国に対し、一方的に制裁を加えようとするやり方は、横車を押すようなものだ」と述べました。
さらに「核拡散防止の問題において中国は従来から核兵器のない世界の実現を主張している。中国の核政策は核保有国の中で最も進んだもので、自国に対する要求も最も厳しい」としたうえで、「大国が核兵器のない世界の構築に向け、手本となる役割を発揮するよう呼びかけるとともに、中国はこれに向けて引き続き建設的な役割を果たしていく」と表明しました。
「中国国際放送局日本語版」2020年8月22日