イ族の沙馬作葉さんは今年の国慶節前、四川省昭覚県の貧困対策移住先である沐恩邸コミュニティに引っ越した。新居の周辺では、アパレル工場、マスク工場、PVCスチール工場の建設が始まっていた。県外にはさらに四川攀西地区で最大の農業産業園、広東省に向かう労務輸送専用車があり、若者を乗せて遠くに向かう。
沙馬作葉さんと同様、第13次五カ年計画期間(2016−20年)に農村部の5000万人の貧困人口が絶対的貧困を脱した。貧困発生率は2016年の4.5%から2019年の0.6%に低下した。地域の全体的な貧困がほぼ解消された。
第13次五カ年計画期間、中国の貧困人口の収入が大幅に増加した。全国貧困人口登録データによると、全国の登録済み貧困人口の1人平均純収入は2016年の4124元から2019年の9057元に増加しており、年平均の増加率は30%にのぼる。貧困者の「衣食」の品質が顕著に向上し、「3つの保障」の際立った問題が全体的に解消された。
第13次五カ年計画期間、中国の貧困人口の収入構造がさらに改善され、自主脱貧困能力が着実に向上した。貧困人口は主に工業、建設業、生産労働により脱貧困を実現した。労働収入が占める割合が年を追うごと上昇し、非労働収入の割合は年を追うごと低下した。増収の持続可能性が着実に向上した。
第13次五カ年計画期間、中国はかつてない力と規模による脱貧困攻略を推進した。毎年、脱貧困攻略戦の勝利に向け座談会を開き、各段階で直面している各問題に焦点を絞り、脱貧困攻略目標・任務を設定した。その力の大きさ、規模の大きさ、成果・効果の顕著さ、影響の深さはかつてないもので、人類の貧困削減の歴史の奇跡を作った。
今年の全面的な脱貧困の目標達成後、中国は10年前倒しで国連の2030アジェンダの貧困削減目標を達成する。国連創設75周年に際して先ほど開かれた「2030アジェンダと中国貧困削減の経験」オンラインシンポジウムにおいて、元国連事務総長の潘基文氏は「中国の非凡な発展の歩みは、世界範囲で国連のミレニアム開発目標を達成するため多大な貢献を成し遂げた」と述べた。
「中国網日本語版(チャイナネット)」2020年10月12日