米ジョンズ・ホプキンス大学のリアルタイムの統計データによると、北京時間13日午前7時24分現在の世界の新型コロナウイルス感染者は累計で3772万人以上、死者は累計で107万8000人以上にのぼっている。世界保健機関(WHO)は現地時間12日、新型コロナ定例記者会見を開いた。WHOの専門家は世界の最新の感染状況、死亡率、ワクチンなどの問題について回答した。
報道によると、WHOのテドロス事務局長は12日「世界で報告されている新型コロナ感染者は現在増えており、欧州とアメリカ大陸の状況が特に深刻だ。過去4日間の1日の新規感染者はいずれもパンデミック後で最多となっており、多くの都市と国で入院患者と集中治療を受ける患者が増えている」と述べた。
テドロス氏はまた、「各国の感染対策により、受ける影響が異なっている。先週報告された感染者の7割が10カ国の感染者だった。さらに3カ国の感染者がほぼ半数を占めた。これはパンデミックの不均衡を反映している」と話した。
新型コロナは現在まで、世界の100万人以上の命を奪っている。WHOで緊急事態対応を統括するマリア・ファンケルクホーフェ氏は「感染症の流行初期と比べると、検査能力の強化により多くの国で死亡率が下がっている」と述べた。
同氏はまた「研究によると、大多数の地域の新型コロナ感染率が10%を下回っているが、集中的に感染が広がっている地域では20%を上回っている。また一部の統計モデルによると、新型コロナの死亡率はおよそ0.6%で、年齢が上がるほど急激に上昇する。この数値は少ないように見えるが、インフルエンザを大きく上回っている」と指摘した。
これに基づきWHOは、死亡率がインフルエンザを上回る新型コロナの拡散を放置し、人々に集団免疫を得させるプランは想像不可能とした。
テドロス氏はさらに「公衆衛生の歴史において、集団免疫が感染対策のプランになったことはない。世界的な感染への対策ならば、なおさらそうだ。これは科学的にも道徳的にも問題がある」と述べた。
注目度の高い新型コロナワクチンについて、WHOの主任科学者であるソーミャ・スワミネイサン氏は「世界各地の新型コロナ臨床試験に喜ばしい進展がある。現在約40種のワクチンが臨床試験に入っており、うち10種がすでに3期臨床試験に入っている。今後6−12カ月で多くのワクチンの臨床試験の結果が出るだろう」と話した。
さらに180以上の国と地域が「新型コロナウイルスワクチン実施計画」への参加を表明している。その人口は世界の人口の9割を占める。
「中国網日本語版(チャイナネット)」2020年10月13日