外交部(外務省)が5日に開いた国内外プレス向けブリーフィングで、習近平国家主席による上海協力機構(SCO)加盟国元首評議会の第20回会議(首脳会議)への出席について、楽玉成外交副部長(外務次官)が次のように説明した。
習主席はロシアのプーチン大統領の招待に応じて、11月10日に開かれる上海協力機構(SCO)加盟国元首評議会の第20回会議(首脳会議)に北京で出席し、重要談話を発表する。中国共産党第19期中央委員会第5回全体会議(五中全会)後、習主席が初めて出席する多国間機関のサミットであり、中国としてはユーラシア地域方面の今年の重要な多国間外交活動でもあり、非常に重要な意義がある。会議で各国首脳は主に新型コロナウイルス流行下のSCO協力の一層の強化における優先課題及び重大な国際・地域問題について意見交換する。パンデミックと過去百年間なかった大きな情勢変動が交錯する中、SCO構成国がビデオ形式でサミットを開催することは、各国がSCOの発展を非常に重視していること、そして引き続き「上海精神」を発揚し、連携してリスクと試練に対処し、地域の国々の安全及び発展上の利益を共に守る断固たる決意を十分に物語るものだ。
習主席は各国首脳と連携して試練とリスクに対処し、安全・安定・発展・振興を共に促進するための新たな構想と措置について踏み込んで議論し、「上海精神」を継続的発揚、SCOの団結と相互信頼の強化、各分野の協力の深化、「一帯一路」(the Belt and Road)と各国の発展戦略及び地域協力イニシアティブとの連携の強化、多国間主義の支持、人類運命共同体の共同構築などについて一連の提言や主張を示し、ポストコロナ時代のSCOの持続的で健全な安定的発展を後押しする。構成国首脳はサミット宣言を発表し、各分野の協力文書を批准する。中国側は各国が今回のサミットを契機に、運命共同体意識を強化し、新たな協力の共通認識と措置を形成し、共同発展・振興の実現に力強い弾みをつけることを期待している。SCOは初志と使命を堅持し、常に「上海精神」の旗を高く掲げ、開かれた包摂的な協力の原則に揺るぎなく従い、断固として多国間主義を守り、断固として国際公平・正義を守り、新型の国際関係と人類運命共同体の構築にしかるべき貢献を果たすものと信じる。(編集NA)
「人民網日本語版」2020年11月6日