中国EU投資協定の交渉が予定通り終了した。双方の指導者が水曜日にテレビ会議を開き、共同で宣言した。これは中国とEU間のビッグニュースであり、現在も感染症に苦しむ世界にとっても喜ばしい情報だ。これは未来志向の重大決定だ。人類が長期的に感染症の中に陥ることはなく、いつかそこから完全に抜け出せるはずだ。
中国EU投資協定の交渉は7年続き、30回以上も行われたため、どれほど困難であったか想像できる。しかし最終的な交渉終了は、次の道理を裏付けた。双方が互恵・ウィンウィン協力の強化の誠意を持ちさえすれば、克服できない食い違いはないということだ。この道理を確認し高く評価することは現在の世界にとって重大な意義を持つ。多くの分野で、相互妥協により間を取るか、むきになり物別れに終わる、もしくは激しく対抗するかという岐路に立たされることが多いからだ。
一部の西側の人物は協定の合意でどちら側が多めに譲歩したか、自分側の要求が通ったかにこだわり、しかもこれらの疑問符を重視することを好む。実際にはいかなる協定であっても、平等な交渉により合意したならば一方的な勝利であることはない。ウィンウィンはグローバル化の時代の基本的なロジックであり、中国EU投資協定がこのロジックから外れて影響力を持つ分かれ道を切り開くことはない。
向こうが勝ちこっちが損をしたという深みがあり厳かに思える評論は、往々にして大衆の関心を買うことが目的であり、かつ視野が非常に狭く、中国EU投資協定を戦略的に理解しようとする高みがまったくない。現在の西側の世論の場において、ナショナリズムを煽り価値観の差を強調することが特に受けているが、これは絶対に国益の偽造品・粗悪品だ。
この深い意義を持つ中国EU投資協定は、双方の共同の働きかけにより交渉を終えた。これは激しい感情が世論の場にはびこる今の時代において、理性が決して舞台を下りていないことを示した。理性はいつも沈黙するが非常に厚みがあり、かつ重要な時に重みのある言葉を発する。人類に失望し、諦める理由はない。