小林正弘
清華大学法学博士
Genuineways.Inc ブランド保護顧問
バイデン次期米大統領は20日に就任する。深刻なコロナウィルスの感染拡大の中で行われた今回のアメリカ大統領選挙におけるバイデン氏の勝利は、経済と生命が天秤にかけられ生命を優先する民意が僅差で上回ったものと評価できる。全世界のコロナウィルスの死者数が200万人を超えてもコロナウィルスの猛威に収束の兆しが見られない。この厳しい現実は、人類が自らの生存を守ることにのみに全力を注がざるをえない段階にあり、「生命尊厳」と「平等」の理念のもとに「連帯」することが必要不可欠であることを示唆している。
米中間の貿易摩擦をめぐる緊張状態はアジア地域の平和と安定に影響を及ぼしている。平和を望まない民衆が一体どこにいようか。生命優先の民意を託されたバイデン大統領は人類の危機を回避するとの大局観から対話を通じて中国政府との関係を一刻も早く正常化させ、後世に「分断」と「暴力」の連鎖を断ち切った「平和の大統領」と語り継がれるリーダーシップを世界に示す時である。
「中国網日本語版(チャイナネット)」2021年1月18日