米国立アレルギー感染症研究所のアンソニー・ファウチ所長は25日、分裂と政治利用は米国の新型コロナウイルス感染対策の主な教訓だと述べた。また世界保健機関(WHO)の世界の感染対策における力を積極的に評価した。
25日は世界経済フォーラムの「ダボス・アジェンダ」オンライン対話会の初日だった。ファウチ氏は対話会で、「国に大きな分裂が生じると、公衆衛生の危機の解消が極めて厄介になる。マスク着用拒否が一種の政治的傾向になるなど、公衆衛生問題が政治色を帯びると、公衆衛生事件への対応を大きく妨げる」と発言した。
ファウチ氏は「連邦制により、米国では州によって感染対策の手段がやや異なる。連邦政府は各州の行動を調整すべきだったが、過去1年の大半の期間にそうしなかった。各州が各自の戦いに追われ、ウイルスに隙を与えた」と述べた。
「中国網日本語版(チャイナネット)」2021年1月26日