習近平国家主席は25日夜、テレビ会議形式で開かれた世界経済フォーラム(WEF)主催の「ダボス・アジェンダ」に北京からリモート形式で出席し、演説を行いました。
習主席は、「世界には完全に同じ2枚の木の葉がないように、完全に同じ歴史、文化と社会制度もない。各国の歴史、文化と社会制度はそれぞれ長所があり、そこに高低または優劣の区別はない。重要なのは、それが自国の国情に見合うかどうか、国民からの擁護や支持を得られるかどうか、政治の安定や社会の進歩、民生の改善をもたらせるかどうか、人類の進歩に貢献できるかどうかである」と指摘しました。
その上で、習主席は、「各国の歴史、文化と社会制度の差異は古くから存在しており、人類文明の内的な特徴である。多様性がなければ、人類文明もなかった。多様性は客観的な事実であり、長期に存在するものだ。差異も恐れるものではない。怖いのは傲慢、偏見、敵視であり、人類文明をランク付けして差別化し、自らの歴史や文化、社会制度を他国に押し通すことである。各国は相互尊重、『大同につき小異を残す』に基づき、平和共存を実現させ、交流と学び合いを促進し、人類文明の発展と進歩に原動力を注いでいくべきである」との考えを示しました。(鵬、星)
「中国国際放送局(CRI)」より 2021年1月26日