「ダボス・アジェンダ」、コロナ禍の国際協力の良策を求める

「ダボス・アジェンダ」、コロナ禍の国際協力の良策を求める。

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発信時間:2021-01-25 11:09:43 | チャイナネット | 編集者にメールを送る

 世界経済フォーラムは25−29日にかけて、「ダボス・アジェンダ」対話会をオンライン開催することを決定した。 世界70数カ国・地域の政界、ビジネス界、民間組織のリーダー1500人以上が「重要な年を把握、信頼を再構築」というテーマをめぐり議論を掘り下げる。コロナ禍の世界が直面する経済・環境・社会・技術などの挑戦への対応について議論し、共同感染対策及び経済回復促進のプランを求める。


 信頼再構築が重要に


 世界経済フォーラムの創設者兼CEOのクラウス・シュワブ氏は、今年は信頼再構築の重要な年になると見ている。シュワブ氏は「世界は現在、重要な岐路に立たされている。新型コロナウイルスが全世界に深刻な衝撃をもたらし、失業・貧困・気候変動などの問題に対応する国際社会の努力を破壊した。各国の指導者は心を一つにして協力し、積極的で大胆で包摂的かつ効果的な行動に出るべきだ」と強調した。


 今回の感染症は公衆衛生の危機を引き起こし、すでに200万人超の命を奪っている。同時に経済・社会・科学技術など数多くの領域で新たな挑戦が生じている。世界銀行は、感染症は昨年すでに世界経済の後退を引き起こしたが、今後もさらに長期的な損失をもたらし、世界経済を「失望の十年」に向かわせる可能性があると警鐘を鳴らした。国際労働機関は、感染症が世界の労働市場に危機をもたらし、世界の労働者の所得を大幅に減らしたと発表した。昨年第2四半期には、世界の勤務時間が激減し、4億9500万人分の雇用が失われた。また国連開発計画の報告書によると、感染拡大は世界の貧困削減事業に衝撃をもたらした。世界の貧困者は昨年、久々の増加となった。1億人弱が絶対的貧困に戻った可能性がある。


 世界経済フォーラムは先ほど発表した「グローバルリスク報告書21年版」の中で、感染症により貧富の差と社会の分断が激化し、長期的に存在していた健康・経済・デジタルの溝を拡大したと警告した。また今後5−10年内に地政学的緊張情勢を深める可能性があるという。


 系統的なプランが必要に


 シュワブ氏は先ほど新華社の独占インタビューに応じた際に、新型コロナウイルスの危機は単なる周期的な危機ではなく系統的な危機でもあり、ゆえに系統的な解決策が必要と述べた。「ダボス・アジェンダ」はポストコロナ時代に新たな経済・社会体制を打ち立てるため、各方面の意見を提供するという。


 主催者側の説明によると、5日間の対話会には国家元首、政府首脳、国際機関の責任者を含む1500人以上が出席する。強靭性及び持続可能で団結力のある経済体制の構築、責任ある業界のモデル転換及び成長の促進、グローバルコモンズガバナンスの改善、インダストリー4.0の技術の成果の利用、世界及び地域の協力促進という5大議題をめぐり議論する。


 世界経済フォーラム執行役員のサーディア・ザヒディ氏は、新華社の独占インタビューに応じた際に、「感染症後の経済回復は単純に従来の成長方法に回帰してはならない。包摂性及び持続可能性が、新たな成長方法の中核になるべきだ」と強調した。


 シュワブ氏も、「感染症後、経済体制は団結力を強化し、不公平の拡大を回避すべきだ。同時に経済回復中にも、特に中小企業の利益を保護する必要がある」と述べた。


 中国が希望をもたらす


 シュワブ氏は先ほど、「感染対策及び経済回復の面で、中国は非常に重要な力を発揮し、世界に希望をもたらした」と指摘した。


 新型コロナウイルスワクチンの公平な分配が国際社会から広く注目されるなか、中国製のワクチンは世界公共財としての位置づけが日増しに顕著になっており、発展途上国へのワクチンの普及及び負担可能の実現に向け貢献している。中国は昨年、主要経済体の中で唯一プラス成長し、世界経済回復に原動力を注いだ。


 共同感染対策を求め経済回復を促進するなか、ポストコロナ時代の経済・社会体制の構築には中国の参加が不可欠だ。今回の「ダボス・アジェンダ」において、各国は中国の良策に期待している。


 「中国網日本語版(チャイナネット)」2021年1月25日

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