中国共産党が間もなく百歳の誕生日を迎える。人口14億人の大国で長期的に執政し、かつ9000万人の党員を擁する世界最大の政党である中国共産党はなぜ国内の人々の心を勝ち取っているのだろうか。米オンライン紙「クリスチャン・サイエンス・モニター」はこのほど長編記事を掲載し、百年の大党がなぜ中国の人々から広く支持されているのか探った。
「百歳の誕生日を迎える中国共産党、海外で誹謗され国内で広く支持される」と題した記事は、長期的に偏見を持ち中国を報じてきた一部の西側メディアによる、「中国人の中国政府への満足度はなぜ毎年90%を超えるのか」という「困惑」を直接反映した。記事の内容は下記の通り。
昨年の年初、新型コロナウイルスが一面を飾るなか、中国共産党は未曾有の試練に直面したかに見えた。それに伴い海外の反中ムードも高まった。
西側諸国の中国政府への態度が急激に悪化したが、中国政府の力強い行動は国民の中国共産党への支持を強めた。
中国は昨年、世界の主要経済体のうち経済プラス成長を実現した唯一の国になった。中国の新型コロナウイルスの力強い封じ込めは、海外の対応の不徹底と対照的だった。
ケビン・ラッド豪元首相は「中国の人々は感染対策に着目している。公衆衛生と経済回復、及び政治の面で中国は米国や多くの西側諸国よりも適切に対応しており、人々の中国指導部への支持をさらに強めた」と述べた。
スタンフォード大学フーヴァー研究所のエリザベス・エコノミー上席研究員は、中国人の満足度は過小評価されるべきではないと判断している。「圧倒的多数の中国人が国の経済発展、中国の国際舞台におけるより大きな役割の発揮を非常に誇らしいと思っている」
中国は昨年12月、雲南省及び全国の極度の貧困の解消を宣言し、8億5000万人に貧困から脱却させる苦しい任務を終えた。この節目となる出来事は、中国共産党がいかにして威信を獲得したかを力強く証明した。
米現代世界事務研究所のマシュー・チットウッド研究員は「中国共産党は低所得の農村部で満足度が非常に高い」と述べた。
チットウッド氏は雲南省邦東で2年間のフィールドワークを行った。「邦東にいた頃の隣人は現在、良い生活を送っている。彼らの生活は5年前より大きく改善された。彼らはこれを党のおかげとしている」
さらに広く支持されているのは汚職撲滅キャンペーンだ。中国の指導者は汚職を根絶する、これは党と国の生死・存亡に関わると表明した。調査によると、2012年以降の汚職撲滅キャンペーンは役人の職権乱用を力強く抑制した。
「中国網日本語版(チャイナネット)」2021年2月26日