全国両会、農村振興の美しい青写真に期待

全国両会、農村振興の美しい青写真に期待。現在の脱貧困の成功は絶対的貧困の解消の上に成り立っているが、相対的貧困の改善といったより高い基準を満たすため弛まず努力しなければならない…

タグ:農村振興 貧困扶助 就職 現代化

発信時間:2021-03-01 11:34:39 | チャイナネット | 編集者にメールを送る

 毎年3月は全国「両会」、すなわち全国人民代表大会と中国人民政治協商会議が開かれる時期だ。全人代の開催期間中、国務院総理が発表する政府活動報告は常に人々の注目の的になっている。政府活動報告は過去1年の活動を振り返り、新年の活動を手配し、各事業に向け若干の目標を立てる。

 

 農村振興戦略は次の農村活動の重点、正確な貧困扶助の拡大版、現代化建設推進の基礎だ。現在の脱貧困の成功は絶対的貧困の解消の上に成り立っているが、相対的貧困の改善といったより高い基準を満たすため弛まず努力しなければならない。農村振興戦略と正確な貧困扶助戦略には一定の重複期間がある。つまり全面的な脱貧困が完了しないうちに農村振興が議事日程に上がっている。

 

 農村振興の全体的な要求は、産業の発展、エコロジーで快適な暮らし、文明的な気風、効果的なガバナンス、豊かな生活だ。数千年に渡り立ち遅れ貧しかった郷土中国がこのような目標を達成するためには、全面的な貧困扶助の勝利の経験に基づき着実に一歩ずつ推進しなければならない。全面的な脱貧困から農村振興までには5年間の過渡期がある。政府は引き続き「以工代賑」(救済の代わりに仕事を与える)、特色産業の発展促進、人々の地方での就職、ペアリング支援の堅持、低所得者の内的発展能力の引き出しにより、引き続き農村発展を促進し、脱貧困の成果を揺るぎなきものとし、振興の基礎を固める。

 

 また政府は農業科学技術及び産業の発展の促進により農業現代化を促進しなければならない。村荘計画を加速し、インフラ整備を強化し、居住環境を改善し、農村公共サービス水準を高め、農村消費を促進し、県域都市部・農村部融合発展を加速し、農業農村優先発展投入保障を強化し、農村改革を深く推進することにより、農村振興に原動力を提供する。昨年のコロナ禍の影響を受けつつ、2022年内に第1段階の目標を達成するため、今年の任務が非常に苦しく困難になることは間違いない。今年の政府活動報告は農村振興により多くの具体的な目標を掲げ、より多くの具体的な措置を打ち出し力強く貫徹し、農村振興の一連の成功モデル及び経験を模索・形成し、農村振興の長期計画に向け基礎を築く可能性がある。(筆者・孫文凱 中国人民大学国家発展・戦略研究院研究員、経済学院教授)

 

「中国網日本語版(チャイナネット)」2021年3月1日

TwitterFacebookを加えれば、チャイナネットと交流することができます。
中国網アプリをダウンロード

日本人フルタイムスタッフ募集    中国人編集者募集
「中国網日本語版(チャイナネット)」の記事の無断転用を禁じます。問い合わせはzy@china.org.cnまで