12日に行われた第46回国連人権理事会で、中国側はロシア、ベラルーシ、エジプト、ベネズエラ、シリア、朝鮮、南スーダンなどの国を代表して共同発言を行い、オーストラリアが人権を甚だしく侵害していると指摘しました。
その中で、中国の代表は、オーストラリアの軍人が海外で子どもを含む民間人を殺害したと批判したうえで、オーストラリア政府に対して、海外に派遣された軍人による民間人への殺害と虐待、および人権を甚だしく侵害するその他の行為について全面的かつ公正な調査を行い、責任者を法律で裁き、被害者の損害を賠償するよう求めました。
また、国連人権理事会や人権高等弁務官事務所、関連の特別メカニズムや民間団体に対し、オーストラリア政府の司法手続きの実施を監督するよう呼びかけました。
さらに、中国の代表は発言の中で、「オーストラリアが第三国に拘束施設を設置することを懸念する」とし、「拘束施設の医療条件が悪く、大量の移民、難民および庇護を求める人が長期にわたり、ひいては無期限の拘束を強いられており、人権が侵害されている」と述べました。オーストラリアに対して、それらの拘束施設を直ちに閉鎖し、拘束されている人々、特に子どもの権利を確実に守るよう求めました。
共同発言はまた、オーストラリアで深刻化が進む人種差別や、女性を標的にした暴力の増加、原住民の権利がずっと保障されていないことに懸念を示し、オーストラリア政府に人権を確実に保障するよう促しました。
「中国国際放送局日本語版」2021年3月13日